視聴質

おもしろい記事があった*1。従来の視聴率はどの番組にチャンネルを合わせているかを調べるものだが、前の番組からのつづきでその局に合わせているだけの場合もある。また一人で見ているか家族全員で見ているか、さらにただ流れているだけか、その番組を見ているか。それを調べるために専用の機械を設置し、テレビの前にいる人数と、テレビに顔を向けている人数を調べる。とてつもない調査だが第1クールの視聴質が出ている*2
     
テレビ東京つえええ〜 いや、我が家ではむしろこのランキングのがしっくりする。ドラマはNHKの圧勝だ。そりゃそうだな。面白いのがドラマの順位が視聴率とはけっこう違うことだ。これ*3では

  14.1% 緊急取調室

  13.6% 小さな巨人

  11.3% あなたのことはそれほど

  10.6% CRISIS

  09.6% ボク、運命の人です。

「緊急取調室」や「ボク、運命の人です。」は視聴質には入ってないし、逆に「リバース」は視聴率では8.8%で爆死とか書かれてなかったっけ。
そもそも指標が一つだけだとそれが権威になりやがては権力になる。ふつうの会社のふつうの仕事では一つだけの指標で判断することはありえないだろ。別の切り口だと違った景色が見えてこないか、昨年の指標を今年も使って大丈夫か、統計的なデータほど慎重に取り扱う。同じように、音楽だってオリコンだけで良いわけが無い。CDを複数枚購入する特典が付いている曲を除くとどうなるか、そもそも複数の購入が少ないダウンロード数のランキングではどうか。映画なら観客動員数を公開された映画館の数と公開された日数で割り算したらどうなるか、あるいはリピート客がどのくらいいるかのデータがあってもいい。「ビックデータ」という用語が出てきて久しいがいちばん遅れているのはこの業界かもしれない。でも本当のことを言ったら困る人がたくさんいるのだろうね