真夏のビデオまつり

Amazonの有料ビデオが大量に値下がりし、いままで400円だったものが100円とか199円になっている。これはどんどん見ないと損でしょ。でも2本見たら同じじゃないか。
      300円
タイトルが「鮮血ピエロの惨劇」、そしてポスターがこれでしょ。てっきり、殺人ピエロが人を殺しまくる話だと思うだろ。ピエロも被害者でしたという不可解さ。最後に出てくる意外な犯人。でも意外すぎて犯人の目的がわからないという。


      800円
人をつかまえては鉤にぶら下げるという話ではなく、少年刑務所に服役している若者が減刑を条件に勤労奉仕をする。仕事は大きな屋敷の掃除。だがそこには殺人鬼がいたというチープな設定。そもそもなんでそんな場所を選んでしまったのかがオチにつながっているわけだが、意外と面白かった。


      800円
ジョン・カーペンター監督の新作。映画館で予告編を見たときは怖そうだったんだが...いかにも低予算で、だけど精一杯がんばったという映画。


      0円
主人公が楳図かずお(もちろん本人は出ない)のホラー映画。ひどい。これはひどい。怖くもないしハラハラもしないし感動もしない。これなら名作「おろち」を北川景子主演で徹底的にリアルに作ったら面白いと思うのだが。ストーリーは原作に忠実にして、1本を30分くらいのオムニバスで3本。舞台を明治、昭和、平成にして狂言回しのおろちはまったく姿が変わらない。いいと思うのだがなあ。


      1,000円
こちらは本当に殺人ピエロが出てくる。子どもの誕生日会に呼ばれたヘタレのピエロが子どもたちのいたずらで死んでしまう。不運が重なった事故だったので子どもたちは罪には問われなかったが、そのピエロが十数年後に甦る。主人公が高校生になった誕生日。仲の良い友人と静かに過ごすはずが、別の友人のいたずらでクラス全員が出席する大パーティーになってします。殺し方のバリエーションが豊富で、そんな風にはならないでしょというぶっ飛んだものもあるが(頭に空気を入れて風船のように膨らんで破裂するとか)、最後まで楽しめるそこそこの良作。


      1,000円
明るいところでは姿が見えずなにもできないが、暗闇で姿を現わし襲ってくるオバケ。クライマックスは家で迎え撃つが配電盤を壊されてあっけなくピンチ。なんで懐中電灯やランプをたくさん用意しておかない! 切れそうな点いたり消えたりするライトで、死の「だるまさんが転んだ」ゲーム。


      1,200円
この映画の存在は知っていた。タイトルからして地球の自転が止まって人も建物も吹っ飛ぶ話かと思ったらぜんぜん違った。


      1,200円
三木聡監督の不条理ギャグ映画。夫が単身赴任で暇をもてあます主婦が上野樹里。なぜかスパイに弟子入りする。同士はアパートで暮らしている夫婦やラーメン屋の主人。ふざけているのか真面目なのかわからない。意外なラストは心に響く。ちょっとだけだがな。このとき19才の上野樹里菊池桃子に似ていると思った。


      1,200円
ヒロインが多部未華子に代わって、今回は椅子取りゲーム。だが、これは結局なにを競うゲームなのかと意外な様相を見せる。前作は玉を隠したりチートがあったが、今回は純粋なチームプレイの頭脳戦。ラストが綺麗すぎるのがどうなんだろうと。

結論。値下げする映画は、それなりの映画だった...