もうすぐ梅雨入りビデオまつり

まずはコメント欄で教えていただいた「鍵泥棒のメソッド」と同じ監督の作品。
      1,800円
素晴らしい。この監督の作品がもっと見たいが鍵泥棒以降は長編を作ってないのな。たくさんの賞を取っているのになぜだろう。「鍵泥棒のメソッド」は記憶喪失になることが物語のトリックを生む、ラドラムの「暗殺者」と同じ構成だが、こちらはコンゲームというか初めから騙す目的で罠をしかける。映画の冒頭では堺雅人が主役かと思うのだが、中盤でやっぱり佐々木蔵之介が主役かあと思うとラストで大泉洋が主役であったことがわかる。その都度、物語の様相が一変するという凝りよう。


      1,500円
致死性の病気が蔓延し地上に住めなくなった未来。その病気の原因を探るため恩赦と引き換えに過去に飛ばされる囚人の主人公。だがなんの力もない只の人なので、ひたすら惨めでひたすら苦労してひらすらかわいそう。ラストも悲惨だし後味最悪。ラストでオチがあるけどね。でも主人公には救いになってないという。


      1,000円
7年に1回、世界中から殺し屋が集まり優勝賞金と名誉をかけた殺し合いが行なわれる。街中にしかけられたカメラの映像を見ているのは誰が勝つかを賭けた富豪たち。設定は面白く序盤は良いのだが、ポスター右上のクズ神父が巻き込まれ、それを中央の女性の殺し屋(主人公)が助けて行動を共にする。この神父がとことんクズで不快感しかない。冷酷な殺し屋だった主人公がだんだんいい人になっちゃう展開が逆に物語をつまらなくしている。


      1,800円
これ傑作なんだけど、知らないのは私だけで有名な映画なんだよね。配役が豪華だが、それよりアイデアと脚本が秀逸。この映画ならいくらでも続編が作れそうなんだけど。まだの人は見るべし。


      1,500円
「強すぎ、殺りすぎ、敵多すぎ」のコピーに偽り無しの、インドネシア製のアクション映画。麻薬密売組織のボスが住むマンションに潜入する警察の特殊部隊。隠密裏にボスを逮捕するはずが、早々とバレて、マンションの住人全員と戦うことになる。つぎつぎと部屋から機関銃や刀を持った住人が出てきて、どんどん倒される特殊部隊。終盤は武器もなくなってもっぱら格闘技の戦いになるのだが、このスピードでこれだけの長時間を戦うのは、撮影がそうとうに大変だったろうな。「少林少女」の対極にある、細部まで手を抜かないアクション映画。インドネシア語ってかなり独特。字幕と音声を比較すると、日本語に比べて数倍の音節があって、絶対に習得できない気がする。