季節がよくわからない映画まつり「メッセージ」

きょうは泉里香が宣伝をしていたこの映画を見てきたよ。
     
予告編を見て私は「鰹節」だと思った。女房は「からすみ」と言った。ネットで「ばかうけ」にそっくりと言う人が多数で、こんな画像までできちゃってる。
     
映画のPRに来た監督に、配給会社がこの話題を吹き込んだらしく、インタビューで*1

  半月版の飛行体のデザインが話題を呼んでいるが、ビルヌーブ監督は

  「親愛なる日本の皆さん、ご推察の通り宇宙船のデザインは“ばかうけ”に影響を受けた。本当だよ」

  とノリノリで宣言

ノリが良すぎるぞ監督。逆だよ。昔、日本にやってきたこの飛行体を見てお菓子のデザインに取り入れたと創業者から聞いたことがある*2。さて、映画だがなかなか面白かったよ。世界の12ヶ所に鰹節みたいな浮遊体が突然に現われる。18時間に1回、入り口が開いて中に入ることができる。映像はなかったが日本も北海道に来たらしい。世界中の学者が中に入ると、水族館みたいなガラスの向こうにタコみたいな生き物がいるが、目的がさっぱりわからない。アメリカでは主人公の言語学者と物理学者が中に入る。どうも向こうも人間とコミュニケーションを取ろうとしているのがわかり、ガラスにタコの墨みたいなので文字を書く。何日もかけて理解できる単語を増やし、いよいよ「目的は?」と聞くと...タコの真の目的、そしてタコの真の能力がわかったとき、この映画そのものに仕掛けられたトリックが明らかになる。なるほど、まいった。
ただ、「未知との遭遇」みたいな派手なシーンはないので、そこを期待しちゃうとがっかりかも。主人公の女性、どこかで見たと思ったら「マン・オブ・スティール」でロイス・レーンをやった人か。この映画の原作は短編小説らしいが、2時間の映画の原作ってやっぱり短編小説だよな。