花粉舞い散る春の映画まつり「3月のライオン 後編」

口の悪いネットニュースは惨敗とか爆死と書いてあるが、私は前後編とも面白かったけどな。もともとは単調なビジュアルの対局を張り詰めた緊張感で見せる映像も良かったし、途中途中に入る将棋以外のエピソードもラストの伏線になってたし、なにより出演者にダメな俳優がいない。子役も含めてみんなイイ。
半期に一回、会社でコンテストがあるんだよ。こんな新しい試みをやりましたとか、いままでにない仕組みを作って大幅な省力化をしましたとかを出して、本部の代表、その上の事業部の代表、最後に社長表彰まで行く。まずは本部の種類審査があって、私を含めて10人くらいで30数個の中から6つを選ぶ。きょうはその6つのプレゼンを本部の全員で見て投票をして3つを選ぶ日だったんだ。私が書類審査でベスト3にしたやつがその6つの中に入っていて出願者のプレゼンを見た。書類審査ではすごく良いと思ったのだが、詳細な説明を聞くとそれほどでもない。あれ?

  私 「なあ、書類審査では素晴らしいと思ったんだけど、きょうプレゼンを見たらイマイチなんだよ」

  M君「そうなんですか? ふつうは逆ですよね」

  私 「たぶん、書類審査ではわからない細部を俺が脳内補完をしてたんだよな」

  M君「なるほど、M14さんの想像に比べて本物は劣っていたと」

  私 「ん? これはもしかして、アレと同じことじゃないのか?」

  M君「アレって何ですか?」

  私 「コミックやアニメの実写化をすると幻滅する人が多いのと同じじゃないか?」

  M君「・・・・・仕事に戻りますから」

原作を知らない人はぜひ観に行ってくれたまえ