異色作を5本

うう、なんか、自公・維新vs他野党、産経vs他新聞・テレビになってきたな。好きなだけやってくれ。ただし国会以外でな。
[映画] もうすぐ春だビデオまつり
今回は異色作を5本。べつに異色作を見たかったわけではなく、軽めの作品を選んで見たらぜんぶ異色作だったのよ。
     
解説を見たら公開当時、この低予算でよくぞこんな面白いものをと話題になったそうだ。別の天体から来た怪物が繁殖してしまったメキシコから主人公が脱出を図る。簡単にいくはずだったのにいろいろな偶然が重なってもっとも危険な陸路で国境をめざすことになってしまった...これってモンスターである必要はなくて、ルワンダとかISでもよかったんじゃないのか。

     
現在のホラー映画のプロトタイプになった古典がジョン・カーペンターの「ハロウィン」、ジョージ・ロメロの「ゾンビ」、そしてトビー・フーバーの「悪魔のいけにえ」ではないかと思う。この映画は数年前に作られた「悪魔のいけにえ」の20年後。だが題材がいかにしても古いだろう。このリメイク版の画期的なところが、ホラー映画というのは「ゾンビ」みたいに世界中がゾンビだらけになるパターンを除いて、一般には町から離れた古い屋敷とか森が舞台になる。つまり町の人々や警察の助けを呼べない制約が必須条件だよな。ところがこの映画は3分の2あたりで主人公が脱出して町に逃げ込むという意表を突く展開。その先がちょっと類作がないような捻り方。

     
映画開始1分でわかる。これはダメな映画だ。開始20分でそれは確信になる。この映画、まさか1,800円をとって劇場で公開されてないよね。DVDが3,000円とかで販売されてないよね。1時間半くらいの映画だが、脚本は1時間くらいでそれを無理やりあと30分延ばしたような冗長さ。1時間でまとめてもダメな映画なんだがな。

     
主役がDAIGOとΑκβの7人って...もう杉浦太陽つるの剛士渡辺謙佐藤浩市のような名優に見えてしまう。Ακβの7人、リーダーの秋元才加だってけっこう微妙だろ。あとの6人、どこかの学級にいたとしてもベスト3に入らないぜ。私の会社の同じフロアでもベスト10入りするか、かなり危ない。今回紹介した5本の中で、ストーリーはぜんぜん異色ではないのだが、主役が異色だったという...

     
監督はジョン・カーペンターか。しかし、いちばん上の映画よりさらに低予算だな。そもそも舞台が火星である必要はまったくないじゃないか。アフリカの奥地とかアマゾンでもいいと思うが...そうか、火星にするとセットが安上がりなんだ。火星の先住生物に憑依された怪人たちも安っぽいよ。思えば、出世作の「ハロウィン」も低予算だし、「遊星からの物体X」だってそれほど豪華な作りではなかったよな。本作はよくできたB級、いやC級映画だと思う。
今回は5本とも異色作というだけでお勧めはできないが、こういう映画もあるんだということで何かの口直しに見ていただく分にはちょうどいい作品かも。それでも2本の日本映画はやめたほうがいい。