プレミアムフレイデー映画まつり

みなさんの会社では始まったか? プレミアムフライデー。最終金曜日は15時で帰社してお金を使いましょう、とは言ってないがそういうことだ。よってまちがってもそのまま家に帰ってはいかん。私の会社では最終の金曜日だと早く帰れない人がいるので、月に1回、好きな日に行使して良いことになっている。ということで映画を2本観てきたよ。
     
こりゃまた、ずいぶん低予算の映画だな。過激な歌を歌っているマイナーなバンド、男3人と女性1人がライブハウスでガチの過激派グループと鉢合わせ、殺人を目撃してしまう。殺された女性の友人といっしょに4人は監禁される。その部屋から出るのは簡単なのだが、表には武器を持った男たちと人をかみ殺す犬がいる。何回か脱出を試みるが、男性2人と女性1人が死亡。残った男性も傷を負う。いつまでもそこにいられない過激派グループは残った二人の殺戮のため最後の攻撃に出る...主人公側は弱い。暴力の経験も武器もない。秒殺されそうだが過激派グループも武器と犬があるだけで弱い。大きな盛り上がりがないままラストになって、「え? こんなんでいいの?」と思ったけど。過激派、弱すぎだろう。
     
実話なのは知ってたが、この高校は公立なんだね。帰りのエレベーターで高校生か大学生かわからないが(年が離れすぎると年令がわからなくなる)女の子3人と乗り合わせる。ダンスをやっている子たちのようで「2分半にまとめるんでしょ。あの曲だと収まらなくない?」「だから早回しにしてたでしょ」とか専門的な会話。「よかったねー」「(胸に)刺さったねー」「私もやる気が出てきた」だって。そうかそうか、君たちがそう思えたならこの映画は成功じゃないか。だがダンスと縁が無いおじさんには映画の構成の出来が良くなかったよ。テレビでやる実話の再現ドラマをちゃんとした役者とセットとロケで作ったような感じ。なんでこの高校が全国一になり、なんで世界大会で一位になれたのか。厳しい練習を続けて栄冠をつかめた彼女たちのモチベーションはなんだったのか。彼女たちはこの過程を通じて何を手に入れて何を犠牲にしなければならなかったのか。そのあたりの背景がまったく描かれてない。なので実話を前提とした再現ドラマみたいなんだ。あと、広瀬すずはいつもの広瀬すずなのだが、せっかく天海祐希を使っているのに彼女のキャラが定まってないので芯が無いというか。また前半はコメディタッチだが、監督が不慣れなのか笑いを取るシーンのテンポが悪い。ということで映画の完成度はイマイチだったが、それを補って余りある広瀬すずの胸の大きさ...