三菱重工業の空調事業としては、実に16年ぶりとなる新CMが2月11日から放映されている。
キャラクターを務めるのは、ほかにも化粧品会社のコーセーなど多くの企業に起用され、
「CM女王」といえるほどの活躍をみせている女優の北川景子さん(30)。
ドラマや他のCMと同様、三菱重工の空調を「クール」にアピールしている。
「CM女王」って「映画やドラマのヒット作が無いので知名度のわりに出演料が安くCMの起用にお得感がある女優」という見方もあるので喜んでばかりはいられない。そうか、三菱重工業のエアコンのCMは16年ぶりなのか。頼むから三菱重工業を三菱電機って言いまちがえないでくれよ。
CMには、北川さん演じるシックなスーツ姿の「空調鑑定士」が登場する。とあるビルの中で、
回っていない銀色の風車を手にした北川さんが、周囲を見回しながら「ここ(の空調)は…三菱重工!」
と一言。どのメーカー製かを見事に言い当ててみせている。
危ねえなあ、まちがっていたらどうすんだよ。でも合ってたんだ。スポンサーも嬉しいよね。じゃあ、つぎのH-IIAロケットには三菱重工のマークの下に北川景子の顔写真をつけちゃう? いやダメだ。あそこは早い段階で切り離して海上に落下するんだ。金持ちのファンが船をチャーターして回収に行っちゃうよ。しかしこの記事のタイトル、
「空調鑑定士」北川景子がクールにアピール MRJの開発遅れも吹っ飛ぶさわやかさ!?
それを言っちゃダメ、痛いところを突かれた。最後に記事はこう結んでいる。
三菱重工といえば、受注した大型客船の建造が遅れて巨額の損失を出し、ジェット旅客機
「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の開発も遅れるなど、このところトラブルが続いている。
一方で、空調事業は客船や旅客機ほど目立たないものの、安定して利益を稼ぐ優等生的存在だ。
北川さんは、そんな空調事業の存在感を高める上で、これ以上ないほど頼もしい存在となっている。