自己完結型の渋滞

昨日、珍しい光景に遭遇したので紹介する。近所のローソンを出たところで目の前の道路が両方向の渋滞。
     
この道は6mの両方向、住宅街を通り抜ける道で信号はどっちらともはるか先まで無い。激混みの国道14号の裏道なのでそこそこの交通量はあるが、そもそも信号が無いので渋滞が発生する道では無い。説明上、図の上側を下り、下側を上りとする。上り車線の車、図では赤い車がローソンの駐車場に入ろうとしている。そのため、うしろの車が止まっている。それはわかる。なぜか下り車線が渋滞になっている。このときローソンの駐車場にはほかの車がまったくいないので、この赤い車、どんな向きでもいいのでとにかく駐車場に入れればいいのに、あくまでも道路上で向きを縦にしてまっすぐに駐車スペースに入れることにこだわっている。だが下り車線がいっぱいなのでなかなか車を前に出せない。斜め向きでも横向きでもとにかく駐車場に車を入れてほかの車を流せよ。あとから向きを変えればいいじゃないか。
だがここで疑問が。なんで下り車線は渋滞しているのだ? この渋滞の先に何があるんだ? 工事でもしているのかな。私はローソンを出て図で右の方向に行くので渋滞の先になにがあるのか見ることができる。
     
なんと、上り車線の車、駐車しようとしている車の3台後ろの車が道をふさいでいる。図ではわかりやすいように中央に点線を書いたが、実際の道に線はない。道路の真ん中を走っていた車が、前の車が何台か停車していて、反対側からも車が来るのであわてて左に寄せたが、もともと車間距離が短すぎて寄せきれなかったんだな。それでこの車が邪魔で下り車線の車が前に進めない。だがこの車がこんなことになっているのはローソンの駐車場に入れようとしている赤い車がいるから。赤い車がなかなか駐車できないのは下り車線が詰まっているから。下り車線が詰まっているのは赤い車がなかなか駐車しないから。すげえ、赤い車は原因であると同時に結果になっている。しかも赤い車はもちろん、このループを構成している7台の車はなんでこんなことになっているのか誰も把握してないのではないだろうか。メビウスの渋滞、渋滞のラビリンス、みんなも気をつけようね