真冬のビデオまつり

今週は4本。まずはコミックが原作のこれ。
     
長い話を一定時間の映画にまとめる難しさはわかる。それをわかった上で、全体のテンポが良くない。同じ内容で10%カットしたらもっと良い映画になったのではないか。脳漿炸裂って何かの比喩かと思ったらそのまんまなのね。上のポスターに出ている主役の2人以上に可愛くて光ってた女の子、どこかで見たと思ったら泉里香が出演した仮面ライダーのヒロインの子か。いろいろ残念な映画だった。ウルトラマンと美少女が大好きな坂本監督にもう一度作らせてみたい。


     
ジジイになってもかっこいい原田芳雄とババアになってもかわいい吉田日出子一人二役で主演の竹内結子が神々しいばかりに綺麗。長谷川るいのイベントに行ったとき「竹内結子さんに似てますよね」と言った後でこれは褒め言葉なのか気になったが、褒め言葉だ。いや褒めすぎだ。あと共演の玉山鉄二。私は自動車の宣伝に出ているマヌケなお兄さんとしてしか知らなかったが、すげえかっこいいのな。ストーリーは実に予定調和なのだが、クライマックスのピアノと花火が「ザ・映画」という感じで、これは劇場で観たかった。公開当時の評判はどうだったのだろうと調べたら意外に酷評している人も多くて、「天国のイメージが変だ」って、おまえは行ったことあるのかよ。


     
原作はだいぶ前に読んだので内容はまったく覚えてない。覚えてなくて良かった。ラスト10分で明かされる意外な真相を知ってたら実につまらない映画だっただろう。ヒロインは能年玲奈。彼女って代わりがいないというか、いま人気の若手女優の広瀬すず、土屋太鳳、有村架純らの誰とも互換性が無いんだよな。大人たちの都合で腐らせるのは本当にもったいないと思う。あと能年玲奈のお姉さん役、石原さとみだとわかったのが開始2時間を過ぎてから。これはまいった。この人ってもっといろいろな役ができるはずだし、本人もやりたいと思っているのだろうが回りは石原さとみであり続けることを望んでいるんだろうな。これももったいない。


     
何を主張したいのかまったくわからなかった。これも公開当時の評判を見たら「メッセージのある映画は良い」と褒めている人が多くて、それを読み取れない私の読解力の無さなんだな。でもそんなに考えて映画を見ねえし...