それって流行語?

今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」について、とくに「保育園落ちた日本死ね」が違和感ありありだったのでユーキャンが弁明している*1

  株式会社ユーキャンは、「すべての人に知る、学ぶ喜びを提供することで、社会・文化に役立ちたい」という理念のもと、

  2003年より新語・流行語大賞に協賛を開始しました。

  協賛という立場である弊社は、審査員の選定やワードに関して意見を申し上げる立場ではございません。

いやいや、賞の名前に社名が入っていてこんな理屈は通らないでしょう。少なくとも「社会・文化に役立ちたい」という理念に照らすことだけはしようよ。実際はしたんだよね。選考委員の一人の俵万智さんのコメント*2

  『死ね』が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。

  世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、

  日本という国も日本語も、心から愛しています

それって、流行語とは違うでしょ。一部の勢力の人たちに都合の良い言葉だっただけでしょ。流行語というのはお年寄りからお子様まで「年金減った日本死ね」、「新しいポケモンいなかった日本死ね」、「阪神負けた日本死ね」、「スクラッチ外れた日本死ね」、「泉里香の放送日をまちがえた日本死ね」と使うようになったのが流行っている言葉でしょ。そもそも「お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしい」のではなく、こんな言葉を使わないお母さんが増えて欲しい(たぶんいないと思うが)と私は願う。「死ね」という言葉が良い悪いではなく、保育園を落ちたという怒りが日本国滅亡にまで向かってしまう短絡さが醜いと普通の人は思っているから、この言葉が嫌いなのだ。いろんな点でピントがずれている。
死んで欲しいとまで思うのは品がないが、そこは百歩譲って、怒りがピンポイントで、その怒りを誘発させたものに向かうのは正しい。たとえば下の使い方は正しい*3