出典は忘れた。「本の雑誌」だったかもしれない。なぜこんなに文学賞が多いのだという話題で「賞とはもらう人のためでなく、あげる人のためのもの。誰かに賞をあげてみたい人が世の中にはたくさんいる」という意見があって目から鱗が落ちた。たしかに功績を讃えるだけなら各分野に一つあればいい。数が足りないなら受賞者を増やせばよい。だが誰かに賞をあげたい人、つまり「ほら、賞をやるぞ。うれしいだろ、ありがたいだろ。死ぬまで俺様に感謝しろよ」とやってみたい人はたくさんいる。なるほど。賞金が1万円くらいでいいなら私もやってみたい。いっそ、クラウドファウンディングの変形で「全日本俺様大賞」というのはどうだろう。参加費は1万円、「俺の中では今年はこの人が一番」という人に投票すると、その人に運営費を差し引いた8千円くらいが届く。100万円くらいもらったらうれしいだろうし、8千円だけでもそれはそれでうれしいのではないだろうか。泉里香は私があげなくても多数の票があつまるだろうから斉藤みゆにあげたい。
どちらかというとブサイクだし*1、お腹もタプタプしていて、絶対にアイドルにも女優にもなれないのだが特殊女優としては天性の才能を持っている。話が横道にそれたが、こんなことを思ったのが流行語大賞。これって何年後かに見たときに「ああ、この年はこんなことがあったねえ」と思い出せるような、その年のキーワードだと思う。たとえば2009年だと
政権交代
こども店長
事業仕分け
新型インフルエンザ
草食男子
脱官僚
派遣切り
ファストファッション
ぼやき
歴女
すべてこの年の雰囲気とか匂いを思い出すことができる。それが2016年になると
神ってる
聖地巡礼
トランプ現象
ゲス不倫
マイナス金利
盛り土
保育園落ちた日本死ね
ポケモンGO
(僕の)アモーレ
PPAP
「神ってる」なんて社内で使っている奴に会ったことがないし、「聖地巡礼」も今年かよと思う。「ポケモンGO」は流行語ではなく流行した商品だしな。「保育園落ちた日本死ね」は別の意味で入れておいていいと思う。あとから振り返ったときに、こんなつぶやきを国会で取り上げてしまうのが崩壊の序曲だったなと懐かしく思い出すことができる。「二重国籍」とセットになっているとなおよろしい。私が選ぶなら順不動で