学ぶ権利

こんな記事があった*1

多くの学生が利用できる給付型奨学金の実現を目指す大学生らのグループが十八日、国会正門前で緊急集会を開いた。

奨学金を受けている大学生らが

  「政府の検討する給付型奨学金の対象者は七万五千人にすぎず数%の学生しか救えない。本物の奨学金を」

  などと訴えた。

  集会を開いたのは、首都圏の大学生のグループ「Rights to Study」で、十月に十五人で結成した。

  国会正門前には大学生のほか、高校生、母親、野党国会議員らが集まり

  「学ぶ権利に利子をつけるな」

  「学費を下げろ」

  「奨学金は借金じゃない」

  と叫んだ。

「問題・・・この文章のまちがいを4つ探しなさい」と言いたいくらい突っ込みどころ満載の記事だ。
<1>「学ぶ権利に利子をつけるな」
学ぶ権利はある。それは否定しない。だが無償で学べる権利は小中学校までだ。転載するのも面倒なので割愛したが、この下の方に奨学金の返済がたいへんだと書いてあるが、それは大学に行くのと奨学金を返すのとどっちが得かを君たちが考えれば良いこと。自動車を買う権利はある。即金では買えないのでローンを組んだら利子の返済もしなければならない。家を買う権利はある。だが住宅ローンを組んだら利子も返済する。「権利」と「利子」はまったく関係ない。
<2>「奨学金は借金じゃない」
借金でないなら何なのだ? 大学に入ってまったく勉強しない子でもキャンパスライフを満喫できる制度ではないか。両親や兄弟を養うために高校を卒業して働いている子は、君らをうらやましく思っているはずだ。
<3>「政府の検討する給付型奨学金の対象者は七万五千人にすぎず数%の学生しか救えない」
では君に聞きたい。この7万5千人の学費は税金、つまり全国民が払っているわけだ。では私が払っている税金で君が大学に行くことの、私への見返りは何だ? 数パーセントの学生ならちゃんと勉強をして直接、間接はともかく国家の発展と国民の幸せのために尽くしてくれそうな気がする。だが大学生にもなって<1>や<2>の道理がわからない君らに私の税金を使って欲しくない。
<4>「野党国会議員らが集まり」
なんで議員がデモをしてるんだよ。国会に参加できない人、政府に訴える手段がない人が行なうのがデモだろう。これって自分の無能を示していることに気がついてないのか? 政権運営能力が無いことを証明しちゃっているんだけど