帰りが遅かったり休日に出勤したりでペースが落ちてしまった。
主演は
菅野美穂。海のそばの町。とにかく男がダメ。そのダメな男に引っかかって女性が不幸になる。
バツイチ子持ちの
菅野美穂も、友人の
小池栄子も、母親の
夏木マリもその友だちも。なんか
西原理恵子的な世界観だなと思ったら原作は
西原理恵子だった。中盤から違和感があるシーンが何度か出てくる。あれ、これはどういうこと? と思っていると終盤で大どんでん返し。そう来るか! あの違和感はぜんぶ伏線だったのか。レビューを見ると何度でも見たいと絶賛している人が二人、気持ち悪いと酷評している人が二人。評価が両極端に別れる作品のようだ。私は良作だと思う。もう一度見ると、最初は気がつかなかった伏線がもっと見つかるかも。
原題は「Final
Destination 5」、シリーズ物の第5弾のようだ。研修旅行に行く主人公。吊り橋にさしかかったバスの中で主人公は吊り橋の崩落事故のリアルな夢を見る。夢から醒めると、夢と同じ出来事がつぎつぎ起こり、あれは正夢なのかとバスから逃げ出す。主人公についてきた7人は助かるが残りは全員死亡。ところが生き残った者がつぎつぎと事故で死んでいく。死ぬ運命にあった7人を別の方法で運命は殺そうとしているらしい...この事故というのが交通事故とか殺人ではなく、ちょっとした偶然が組み合わさってピラゴラスイッチのようなメ
カニズムで命を奪う。毎回ちがうこのア
イデアが面白い。
ということで一作目も見てみた。だいたいシリーズ物は一作目がいちばん面白いのだ。と思ったら5作目のがいい。死の
ピタゴラスイッチが単純すぎるのだ。
読んでないがタイトル
からして原作は
岩井志麻子の「
ぼっけえ、きょうてえ」だよね。時代は戦前の
遊郭が集まった小島。そこに来た
アメリカ人の男性以外は全員が日本人なのだがなぜかセリフはすべて英語。主人公は
工藤夕貴。彼女の英語はさすがに上手。だがそれ以外の役者はヘタ。なに、この映画。しかもエグイ。たぶん私が過去に見た映画で最高級のエグさだと思う。といっても頭を斧でかち割って目玉が飛び出るとか、身体が真っ二つに裂けて腸が飛び出るという
スプラッターではない。人間としてのタブーに触れるエグさだ。これはホラー映画を見慣れた人手も
メンタルヘルスにダメージがある。しかしこんな映画、テレビで放送できないのはもちろん、映画館でだって上映できないだろうに。この映画が作られた背景は
Wikiに出ているが
*1、
アメリカでも放送できなかったとか。意味ないじゃないか。だが映画としての構成は実にしっかりしている。
エイリアンVSニンジャって、おい。戦国時代の末期、火の玉が落ちてきてエイリアンが登場。それを迎え撃つ忍者。食べ物に例えればハリウッドの大作はフランス料理のフルコース、心に残る日本映画の小品を身体に優しい自然食品とするなら、これは合成肉・
化学調味料・合成着色料てんこ盛りのジャンクフード。必然性とか論理性とか難しいことを考えなければ最後まで楽しめる。くノ一役の
肘井美佳が色っぽい。