北川景子「家売るオンナ」追加レポ

放送が半分くらい終わったあたりだと思うが、このドラマに出てくる物件は安くてお手頃だと書いた。だが終盤に出てきた物件はやたら高い。向かいが雑木林の二世帯住宅が1億円。
     
地上2階、地下1階の雑居ビルが10億円。
     
もちろんドラマではわからない好立地の物件なのかもしれないが、かなり高い感じがする。前者は親子が協力すれば1億円の物件が買えるというメッセージかもしれないし、後者は妻と子を捨てた夫が贖罪と二人の将来の生活設計を案じて10億円をポンと出してくれたという演出上の必然性だとは思う。この10億円のビルについては、以前に紹介した不動産会社が取り上げている*1。売り主の希望を満たすには10億円で売らなければならない。それには家賃収入が確実に見込めるように借り主を探すのが最終回のテーマだった。結果的にシンガポールの夫が妻と子の住居として買ってくれたので問題なかったのだが、不動産会社から見るとちょっと無理があるそうだ。収益還元法に基づいた計算では10億円の物件なら月に667万円の家賃収入が必要らしい。すると2階の住居スペースが166万円、1階の店舗が334万円、地下1階の3軒の店舗はそれぞれ55万円。よほどの立地だとしてもバー「ちちんぷいぷい」が月に55万円払えるとは思えない。この場合は高層化して部屋を増やすなどの手当が必要だそうだ。マンションのチラシは山のように郵便受けに入っているが、ビル1棟の価格は見たことがなく10億が本当に高いのかどうか自信がなかったが、やはり無理がある値付けだったようだ...と、いつもなら書いている途中でオチが思いつくのだがお疲れ気味できょうはオチが無い話だったとさ