たとえば昔は必ず家に常備していた時刻表がいつのまにかなくなった。地図を持たずにドライブをするようになった。人と待ち合わせをするのに詳細な場所を事前に決めなくなった。市民が王様をギロチンにする革命に比べると、情報革命は時間をかけて静かに世の中が変わっているので、ふと気がつくといつのまにかライフスタイルが変わっている。この情報革命、政治や経済、海外の情報など、マスコミだけが独占的に寡占していた情報が誰でも手に入るようになった。さらにそれらの情報についてどのように考えるか、判断するかにおいて、一個人がいろいろな立場の意見を見て比較検討できるようになった。独占であったものが独占でなくなる。これはまさに革命なのだが、それに気がついてないのが一部のマスコミだ。小学校のときに新美南吉の「おぢいさんのランプ」を読まなかったのだろうか。日本共産党主催、朝日新聞協賛の「SEALDs」がまともな国民に響かなかったのは参議院選挙の結果のとおり。
昨日に放送されていたリオオリンピック閉会式での日本のパフォーマンス。私はすごく良かったと思う。新アレンジの君が代も良かったし、ロボットが先導して日の丸ができるのも技あり。
そのあとのビデオも良かった。
ひさしぶりに見た高橋尚子は華があると思った。
雨の中、和服の小池百合子もよかった。あれが桝添だと髪が頭皮に貼り付いて...
マリオのコスをした安倍ちゃんもご苦労。
それに対してこんなニュースがある。
日本の恥! リオ五輪閉会式で安倍首相がアスリートをさしおいて政治宣伝…背後に官邸と組織委のグロテスクな思惑
こいつら、頭がおかしいんじゃないのか。リオ五輪の閉会式、2020年の開催都市・東京のプレゼンテーションで、
土管からマリオのコスプレをした安倍首相が登場したとき、まず、口をついて出たのはこの言葉だった。
断っておくが、本サイトが安倍嫌いだから言っているわけではない。閉会式で行われる次期開催都市のプレゼンテーションについては、
前々から誰がサプライズ出演するのか、と注目されていた。
(中略)
ところが、登場したのはアスリートでもなんでもない、日本の民主主義を壊している総理大臣・安倍晋三だったのである。
しかも、安倍がクローズアップされたのは現地でのショーだけではなかった。
ショーではまず、国家主義的な匂いがプンプンする日の丸・君が代斉唱パフォーマンスが繰り広げられ、
続いてプロモーション映像が流された。
(中略)
ようするに、このショーは最初から最後まで、完全に安倍首相が主役だったのである。
誰がサプライズ出演するかなんて誰も注目してないし、あのビデオの流れならそんなことをしそうもない人がやらないとサプライズにならない。さらに残念ながら日本の現役を引退したアマチュアの選手で、カール・ルイスやマーク・スピッツほど国際的に有名な人はいない。ここで吉田沙保里が出てもしかたないだろ。これが個人のサイトなら文句はいわないが「本と雑誌のニュースサイト/リテラ*1」。このサイト、最初は書籍や映画の話題だったが最近は何かにかぶれてしまって、いつもこんな調子である。あの日の丸に「国家主義的な匂いがプンプン」なら一度、耳鼻咽喉科で見てもらった方がいい。こんなマイナーなサイトを取り上げてもしかたないか。もう少しメジャーなところでは日刊ゲンダイ*2。
リオ五輪閉会式 安倍首相の“スーパーマリオ”に非難と嘲笑
「一国の総理大臣のやることか?」「国辱ものだ」――リオ五輪の閉会式にサプライズ登場した安倍首相に
国内外から非難と嘲笑が巻き起こっている。
閉会式では2020年の東京五輪への引き継ぎ式が行われ、巨大モニターに8分間のプレゼンテーション映像が流れた。
キャプテン翼やドラえもんなどアニメのキャラクターに交じって、なぜか公用車の後部座席でふんぞり返る安倍首相の姿も。
これだけでも顰蹙ものだが、映像の後、会場中央に置かれた円筒の中から赤いボールを持ったスーパーマリオの着ぐるみが登場。
その中から出てきたのが、なんと満面の笑みを浮かべた安倍首相本人だったのだ。
早速、ネットでは「アニメを使って楽しかったが、最後に“汚物”が出てきて絶望」「世界に日本の恥をさらした」
「安倍は土管から出てくるためにわざわざ税金を使ってリオまで行ったのか」といった声があふれ返った。
「ちょうど80年前、ナチス政権下のドイツで開かれたベルリン大会で、ヒトラーは国威発揚のため自ら開会宣言を行った。
オリンピックの政治利用の最悪のケースとして歴史に刻まれています。安倍首相もセレモニーに登場することで“東京五輪まで
首相を続けるぞ”とアピールしたのです。再来年9月までの自民党総裁任期を延ばそうという動きと連動した姑息な延命PRです」
(自民党事情通)
ヒトラーといい安倍首相といい、独裁者がやることはソックリだ。
安倍ちゃんが独裁者なら、とっくに憲法を改正して尖閣の守りを固め、高所得者の年金をカットして財政赤字を減らしとるわい。いちいち突っ込むのもめんどくさいが、上の方にある「国内外から非難と嘲笑が巻き起こっている」。以前なら日刊ゲンダイを読んでいる人は「そうなんだ、海外では評判が悪いのか」と納得するしかなかったが、情報革命後の現在は簡単に調べることができる。ビジネス誌の東洋経済オンライン*3。抜粋すると
安倍首相のマリオ姿を世界はどう報じたのか
・リオの閉会セレモニーの山場は2020年の東京五輪のプレゼンテーションだった。
もしリオでのこのプレゼンテーションが何らかの指標になるものだとしたら、本番はすごいものになりそうだ。
日本のクリエ―ティブな側面が聴衆を驚かせ、歓喜に導いた。2020年にも同じことが起きてくれることを望もう。
(アメリカの人気デジタルメディア、Quartz)
・閉会セレモニーの最も大きな喝采は、安倍首相がマリオになって登場した時におくられた。
2020東京は日本のポップカルチャーのアイコンたちをフルに恥ずかしげもなく活用したものになるだろう。
(英BBC)
・観客が驚きの声を上げるのと同時に、インターネットも興奮に陥った。ツィッターはマリオが首相だとわかると、
熱狂の渦に包まれ、「日本の首相は史上最高の登場を遂げた」などといった声にあふれた。
(英Daily Mail)
・スーパーマリオか安倍晋三か?日本の首相がリオで勝利の登場。安倍晋三の最高の登場シーンは、
東京五輪の興奮の幕開けとしては、これ以上のものはなかった。
(米Fortune)
・東京2020。君はもう僕らを夢中にしたよ。
(Yahoo! Sports)