真夏の映画まつり「秘密」

さっきテレビ東京でオリンピックのダイジェストをやっていて、番組のサブタイトルが「まいにちメダル」。過去のオリンピックって柔道と水泳がある前半が終わってしまうと、あとは日本にとって「消化試合」だったが今年は卓球、バドミントン、レスリング、まさかの400mリレーともうお腹一杯。水泳の金メダルが遠い過去のことのように思えるよ。
8月になって会社を休んでまで行きたい映画がない。予告編でぜひ見たいと思ったのがこれだな。殺人事件の被害者(つまり死体)の脳から被害者の記憶を映像化することができるようになった。家族を惨殺して死刑になった父親の脳を調べると、なんと犯人は行方不明の娘だった。つぎつぎに自殺をする事件の関係者、この機関の所長が抱える心の闇、それとこの娘がつながって...魅力的な設定とストーリーのはずなのだが、残念ながら事件の大事な部分の説明が簡略すぎてミステリーとしては最後のカタルシスが弱い。犯人を追い詰める証拠が存在した場所の意外性は技あり。最後のエピローグも良かった。予想はついたけどね。
この映画、岡田くんをはじめ俳優は熱演をしていたのだが、脚本家や監督にミステリータッチの物語の盛り上げ方のノウハウがない。その上で長い話を2時間にまとめるときに省略して良いところと悪いところの取捨選択のノウハウがないように思う。惜しい、実に惜しい映画だった。X-menを観に行けば良かった...