7月に読んだ本

突然だが、表情によっては似ている有名人シリーズ。
      逢沢りな
      天使もえ
活躍しているフィールドが違いすぎて、なかなか同じ表情がないのが残念だ。

子どもの頃から哲学者 ~世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」!

子どもの頃から哲学者 ~世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」!

哲学でうつ病から脱出したという著者の自伝的哲学入門書。うつ病の人には勧められない本だが、哲学とはなにかを手っ取り早く知りたい人にはお勧めの本。こんな面倒くさい奴、絶対に友だちにはなりたくない。


私の消滅

私の消滅

「教団X」では現代物理学の解説が延々と書かれていたが、本作は「宮崎勤事件」の考察がかなりの分量。だがこれを読むと彼を死刑にしたのは正しかったのかと思えてくる。それにしてもこの作者は毎回毎回おもしろい物語を作るなあ。ほとんどミステリなのだが、それを目的にして書かれていないので最後がミステリほどスカッとしなくて、そこがずしっと重い読後感につながっている。


タイトルになっている日本人の不安。これに対して経済学の知見から大学の先生が学生に話す形式なので、すらすら読めるがこれはなかなかの目鱗本だった。とくにヨーロッパの歴史の解説が面白いし新しい。結局、戦争で負けた国の歴史というのは、戦勝国の目から見た歴史を刷り込まれるのだなあと実感。


怪談実話 無惨百物語 ゆるさない (MF文庫ダ・ヴィンチ)

怪談実話 無惨百物語 ゆるさない (MF文庫ダ・ヴィンチ)

恒例の寝る前に読んでいた本。この作者、どんだけ著作があるんだよ。クオリティも落ちないし、なかなかすごい人。


ミステリー・アリーナ (ミステリー・リーグ)

ミステリー・アリーナ (ミステリー・リーグ)

近未来の日本。年に1回、ミステリを読んで犯人を当てるクイズ番組が開かれる。正解者は億単位の賞金、敗者には死。早く正解にたどり着いた物が勝者になるので、話の途中でそこまでの展開から回答者がつぎつぎと答えていく。つまり、この本の読者はある事件に対して10人以上の探偵の謎解きを読むことができる。最後の方で、この番組自体の秘密が明らかになり2重に楽しめる。


ヤギより上、猿より下

ヤギより上、猿より下

あいからずおバカな登場人物たちによるドタバタとエログロの物語。それでいながら物語としての骨格がしっかりできており、どの話も不思議と爽やかな読後感がある。


生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

身体中から血が噴き出し絶命する謎の病気。その原因を調査する主人公だが、オホーツク海の石油基地から広がった病気は北海道に上陸しパンデミックとなる。それでいて病原体が見つからない...終盤がいまいち迫力不足なのが残念。