これでいいのかキャッチコピー?

本を買うと、その出版社の新刊案内のチラシが入っているでしょ。その中に黒川博行「後妻業」の文庫版の紹介があったんだ。この本は読んでないけど、店頭でよく見た。大竹しのぶ主演で映画化もされ予告編で何度か見た。妻に先立たれた金持ちの老人の後妻になり、その財産をせしめる話らしい。問題はそれのキャッチコピーなのだが...
     *1
これの

     「小説が現実を凌駕した」

って、それは売り文句になるか? もちろん

     「現実にはかなわない」

よりはいい。だが純文学やリアリティを売りにした社会派の小説以外は、現実を陵駕した世界に触れたくて小説を買うのではないか? これなら少年ジャンプなんか全部が現実を陵駕しているだろ。なんかいろいろ考えすぎて一周しちゃたような。「全米が泣かない」とか「4歳と14歳で生きようと思ったけど死んじゃった」*2、「不可能は超えられない」*3とか。