梅雨の映画まつり「日米ホラー映画」

     
もう、このポスターと配役を見るとどういう話がわかっちゃって、実際にそういう話なんだけど、黒沢清監督だからとりあえず観に行かないとダメでしょ。あらすじとかも見ないで映画館に行ったのだが、話の展開が予想どおり過ぎるだろ。ただ、さすがは黒沢監督、なにげない映像がいちいちゾワッと気持ち悪い。観に行った人の感想を読むと「すっきりしない」と酷評している人が多いのだが、おいおい、黒沢監督だぜ。この人がすっきりする映画を作るかっつうの。むしろこの映画は最後の最後にカタルシスがあって、黒沢作品では珍しくすっきりした映画だと思うぞ。事件の重要な鍵を握る役で川口春奈が出ていたよ。北川景子の「探偵の探偵」に出演していたとき、「顔がでかい」と言うと人がいて、当時のレポに「川口春奈が顔がでかいのではなくて身長166cmで全体的にでかいのだ」と書いた。この映画で西島秀俊と並んで立つシーンがいくつかあって、西島より背はかなり低いのに、顔は西島より大きかった...
     
正統派のホラー映画としてマニアの間では評価が高かった「死霊館」の続編。前作同様、実在の心霊研究家ウォーレン夫妻が追った事件が元になっており、とくにこの「エンフィールド事件」は多数の記録が残されているポスターガイスト事件としてWikiに掲載されている。終盤のウォーレン夫妻が活躍する部分はフィクション。前作に比べ正統派のオカルト映画すぎて展開がわかってしまうのが難。