梅雨の映画まつり「観に行って損はない佳作2本と意外にがんばった駄作1本」

あくまでもネタとして観に行ったこれ。
     
私の定義では正体がわからないのがホラー映画、わかっているのが怪獣映画。すでに単体がダメになっている2本がくっついて面白くなりようがない映画。でも...意外と面白かった。怪獣映画としてね。だが最後の10分、二人というか二体というか二匹というかが戦うところがダメダメ。さらにラストがひどい。ここをもっと真面目に作れていたらギリ佳作にしたのに。さらに山本美月の演技、大きなスクリーンだと無理。いや、彼女が悪いのではないのだ。彼女を起用してはいかんのだ。この人は顔の表情の演技がまったくできない人。作らなければならない顔の演技を100とすると20くらいしかしていなくて、残りの80は素の山本美月じゃないか。ファンの人にはいいかも。むしろ彼女を出すのは気の毒だと思った。
     
ゴーン・ガール」と同じ作者のミステリ映画。前作は半分までがミステリ、中盤で種明かしがあって、残り半分はノアール(犯罪)映画だが、こちらは純粋なミステリ。一家惨殺事件で母親と2人の娘がころされる。もう一人の妹は生き残り、妹の証言で息子が逮捕される。そこから20数年後。息子は服役中、妹は30才を過ぎて自堕落な生活を送っている。あるきっかけで、あの日、いったい何が起こったのかを妹と協力者が調べることになった。だが真犯人が兄でないならなぜ否認しないで服役しているのか? よくあるパターンはこの妹が真犯人だが、そうではない。最後に明らかになる事件の真相がなかなか。この映画、上映館が少ないので意外と混んでいた。
     
上映館がさらに少ないわりに知る人ぞ知る話題作なので21時15分からはじまり終わるのが23時過ぎなのに満員だったよ。Googleをイメージさせる大企業の社長が広大な別荘の中に研究所を作りアンドロイドを製作する。選ばれた一人の男性社員がそこに1週間滞在し、このアンドロイドの人工知能がどこまで完成されているかを対話をすることによりテストをする。そのうち、この社員とアンドロイドは互いに心を惹かれ合い、社員は社長をだましてアンドロイドを連れ出す計画を立てる...人工知能は異性を好きになるのか、ならないのか。そのテストだったが3番目の選択肢があったのがラストのどんでん返し。これはまいった。このアンドロイドの姉ちゃんがクソ可愛い。最後の方で全身に人工皮膚をつけて人間体になるのだが、要するに役者は全裸。正面なのでモザイクも無しで、向こうの女優は主演映画での脱ぎっぷりというか思い切りが立派。あのシーンは妙に隠すとシーンの意味がぶれる。もし泉里香の主演映画があったらこのくらいやって欲しい。
半年が終わったところで今年観た映画のベスト3を順不同で書いておこう。

  邦画

  ・あやしい彼女

  ・アイ・アム・ア・ヒーロー

  洋画

  ・キャロル

  ・ロイヤル・ナイト

  ・エクス・マキナ

邦画はこれに匹敵する3本目がなかった。洋画の3本は主役の女優が小ぶりな顔の作りで可愛い。