真冬の映画まつり「キャロル」「オデッセイ」

会社の帰りに2本を見ると家に帰るのが0時を回る。更新が2日空いちまったぜい。1本目はこれ。
     
ポスターの上下二人の女性、上がキャロル。ハイソのマダムだが旦那とは冷え切った関係で娘の親権を巡ってもめている。下はテレーズでデパートの店員。結婚を申し込まれているが煮え切らない。キャロルが娘のクリスマスプレゼントのおもちゃを買いに来て店員のテレーズに会ったらお互いに一目惚れ。だがそんな思いは21世紀のいまでもややこしいのに時は1950年代。少しずつ、少しずつ二人の仲が縮まるが、このもどかしさと息苦しさが良い。テレーズがキャロルの家に遊びに行くと、実家に帰っているはずの旦那が来てぶち壊し。キャロルがテレーズの家に遊びに行くとテレーズの彼が来てぶち壊し。この映画、とにかく画面がきれいで物語の進行や二人の演技も実に丁寧な作りになっている。なによりテレーズ役のルーニー・マーラがクソ可愛い。西洋人の女優にはめずらしく顔の一つ一つのパーツが無駄に自己主張してなくて、控えめで内気なテレーズの役にぴったり。ああ、握手会に行きてえ*1。2本目は話題作のこれ。
     
うーん、まあ予想どおりにトラブルが起きて予想どおりに克服して行くんだけどな。いかにもアメリカって感じの映画だけどな。クライマックスの宇宙空間のシーンとかはどうやって撮影したんだろうね。昔、ソ連との冷戦時代に宇宙関係の映画でソ連が助力をするという作品があったように思うが、この映画は中国なんだな。アメリカに匹敵する国力を持っているのはいまは中国だという見方もできるし、平時においては絶対に手を結べない相手が中国だという見方もできる。そもそも、この2本の映画をいっしょに見るのがまちがいだろう、オレ。

     2016年度のベスト3

     ・キャロル

     ・いしゃ先生

     ・(なし)

*1:マイナーアイドルじゃないんだから