エベレスト3D

金曜日の夜はイベントのレポを書いていたら馬子先輩を見逃しちまったぜい。でももういいよね。突っ込みようがないドラマだし。この映画を観に行ったんだよ。予告編を何度も見ていたのですげえ期待が高かった。私とすると年末の期待の映画ナンバー1だったのだよ。だが...すごく残念だった。映像は良かったよ。これってどうやって撮影したんだろうというシーンもたくさんあったし。だが脚本がイマイチだ。いや、イマイチどころかダメダメだ。ここまで酷評するのが、これが高尾山なら私は「佳作」と言ったと思う。だが、エベレストでこれだけ手間をかけて撮影したのにこの脚本家よという残念さ。たとえばラーメンを食べて、麺はスーパーで売っている既製品。スープも醤油に化学調味料とか出汁の素を入れたもの。そういうラーメンを食べると「まあ、こんなもんだよね。うん、カップラーメンよりはおいしいよ」と思うじゃん。ところがスープはすごく美味しいのに麺が茹ですぎとか、麺はすごく良いのにスープが軽すぎて麺のずっしり感を受け止められていないとか、そういうラーメンを食べたときの残念さってあるだろ。あれなんだよ。この映画は家に帰ってからわかったのだが、1996年に実際に起きた有名な話なんだね。Wikiにも「1996年のエベレスト大量遭難」で掲載されている。いろいろなアクシデントが起こり、一つ一つはリカバーできるようなものだが、それが重なって8名が遭難する事故になった。しかもクレパスに落ちるとか、雪崩で全員が死亡とかではないんだ。山頂まではいっしょに行動していたパーティが、いろいろなことがあって最後はバラバラになっていろんな場所で滑落したり凍死したりする。この部分がガチャガチャしすぎて誰がどうなったのかよくわからないのだよ。これを多視点で描くのは難しいとはわかっているのだが、撮影をこれだけがんばったのだから脚本ももっとがんばろうよと憤りを感じた。うーん、小林靖子を連れてこい!*1

*1:いや、分野が違うから無理だろう