習作「性の知識がない親戚の娘」レポ

  習作 ・・・(広辞苑)絵画・彫刻・音楽・文学などで練習のために作品をつくること

振り返ってみれば昨年の12月のウルトラマンの最終回以来、レポを書いてない。見たい番組もないし、映画も見ていない。見たい映画はあるのだが、時間が合わなくて行けてない。とくにテレビ番組のレポはそれなりのノウハウがあって*1、ただキャプチャーをべたべた貼ればいいってもんでもないし、一言一句書き出すのでは長くなりすぎるし、その番組を見た人は追体験にしかならない。番組の主題はそれはそれとして、自分がレポで主張したいことを決めて、オチをどこに持ってくるかを決めて、必要なら嘘や捏造にならない範囲で番組の内容を再編集する。私がレポを書いた番組を見た人なら、順番が入れ替わっていたり、「え? そこがテーマなの?」と気づかれたこともあると思う。このノウハウは使ってないと確実に錆びる。よって、今回は習作としてレポを一つ書いてみたい。

     

     「性の知識がない親戚の娘」 主演 湊莉久(みなと りく)

AVかよ。AVのレポを書いちゃうのかよ。ご安心されよ。エロいシーンを抜きでどこまで作品の雰囲気を出せるかが「習作」なのだ。女性の方やお子さんも安心して読める内容になっている。男ばかり三人兄弟の家。夏休みに田舎から来た親戚の子が泊まりに来る。

     

     一郎・二郎・三郎「・・・・・」

     父「みんな、この子が今日から家に泊まる親戚のりくちゃん」

     

     りく「みなとりくです。よろしくお願いします!」

この三兄弟、年子に見えるが、それぞれ大学生・高校生・中学生と脳内補完するのがこの作品を楽しむコツだ。もちろん、りくちゃんを中学生と脳内補完するのもマストだ。ドラマなら冒頭のシーンで主要人物の紹介があるにしても、その後でまだまだ人物はでてくる。だが、これはAVだから登場人物はりくちゃんと、三兄弟とお父さんだけだ。むしろ、これだけ出演して、ロケまでしているので、かなり金がかかった超大作と言える。なにより、台本があるのがすごい。なお、脳内補完が必要と書いたが、たったこれだけのシーンでこの先の展開は想像がつくと思う。そして、あなたの想像は外れていない。だがそれではこの作品は楽しめないので、そこは想像してはならない。
場面は変わって三郎とりくちゃん。りくちゃんはタンクトップの下はなにも付けていない。ブラジャーの存在をしらないか、子どもに必要なものだと思っていない。どこの田舎だよ。

     

     三郎「.....あ、あ.....」 (りくちゃんを見て反応してしまい股間をおさえる)

     りく「どうしたの、三郎くん。お腹痛いの?」

     三郎「いや、そんな...」

     りく「なにを隠しているの? 見せてみて」

     三郎「いや、いいよ...」

     三郎「なんでよ、痛いならおまじないしてあげる」

     

     りく「痛いの痛いの飛んでけ〜!」

     三郎「胸が...胸が(背中に)当たって...あ、あ、あ」

りくちゃん、いくつだよ。どこから来たんだよ。なお、劇中でりくちゃんの年令は明らかにされていない。大学生だとりくちゃんは気の毒な子になってしまうし、小中学生だと後半の展開が犯罪になるからだ。あと、りくちゃんと三郎が読んでいる雑誌にモザイクがかかっているが、これはテレビドラマのように架空の雑誌を作る手間を省くためなので覚えておこう*2。三郎は股間を押さえて遁走。場面は変わって台所で新聞を読んでいる一郎。そこに三郎がやってきて冷蔵庫から麦茶を出す。

     

     一郎「おい、いくら暑いからってパンツ一丁はやめろよ。うちには年頃の女の子がいるんだぞ」

     三郎「わかった」

     (台所を出て行く三郎。一郎が新聞を読んでいると目の前をまたパンツ一丁が横切る)

     

     一郎「りくちゃん! なんてかっこしてんだよ、上くらい着なきゃダメだよ」

     りく「えー、だって暑いんだもん...あー! すごーい!」

     

     りく「東京のテレビってこんなにチャンネルあるんだ!」

     一郎「ちょ、ちょっと...近いよ」

     

     りく「プロレスもやってる。これだったら毎日テレビ見てても飽きないね」

     一郎「ちょ、ちょっと...りくちゃん」

     りく「ん?」

     一郎「ちょっと...当たってるよ」

     

     りく「なにが?」

     一郎「なにがって...あ」

反応してしまう一郎。これはしかたない。これは一郎は悪くない。悪いのはりくちゃんの胸だ。それにしても、りくちゃんはどこから来たんだよ。田舎といっても日本の田舎じゃないだろ。なお、ここに貼ってあるキャプチャー、これがテレビ番組だったらこういうアングルのカットばかりなのだろうが、これはAVだ。よって、私が正面や胸が写っていないカットを選んているだけなのである。上の冷蔵庫を開けているシーンと、新聞を見るシーンの間に、りくちゃんが一郎の目の前で腰に手を当てて牛乳をラッパ飲みしているシーンがあったりする。そしてドラマが進むにつれてそのカット選びがどんどん困難になっている。最後までレポをしたいが残念ながら次の場面で最後にせざるを得ない。股間をおさえて遁走する一郎。場面は変わって風呂に入っている二郎。

     

     (頭を洗っている二郎)

     ♪フンフンフン〜♪

     (声が聞こえて振り向く二郎)

     

     二郎「りくちゃん! いつのまに...出てってよ」

     りく「やだよ、もうお湯につかっちゃったもん。りくが洗ってあげるね!」

     二郎「それヤバイって」

     りく「遠慮しないで。田舎だとね、いつもみんなで洗いっこしてたんだよ」

     

     (背中を洗うりくちゃん。しかも素手

     

     (前を洗うりくちゃん。しかも素手

だからどこの田舎だと。田舎の人に失礼な田舎設定。りくちゃん、身体を流さずに風呂に入ったな。りくちゃんならいいか。この後、先っちょに石鹸が入ってしみるという二郎に、りくちゃんが...無理だな。レポできるのはここまでだ。たぶん、こういう形でのAVのレポは世界でも私が初めてではないだろうか。すごいぞ、オレ。
主演の湊莉久、上原亜衣と並んで企画単体女優の雄であり年間のリリース本数は1年間の日曜日の数より多い。この2年くらいでAVが変わったと以前に書いた。従来は20才前後の女優は若さで勝負、25才を過ぎると若い人はやらないようなエグい内容で勝負、この棲み分けがあった。ところが若いのになんでもやってしまう上原亜衣が出現し、21才の湊莉久*3をはじめそれに追随する女優が出現し、全体のレベルが上がった。レベルが上がったのか下がったのか難しいところだが。こうなった背景には以前にも紹介したAVを取り巻く環境の変化、AV女優になることの抵抗感のなさ・女優の供給過剰・出演料の大幅な低下がある。そういう彼女たちを、いやらしい目ではなく暖かく見守っている私のスタンスがこのレポでわかってもらえたと思う*4
変態性を追求している上原亜衣に対して、ノーマルな過激さを追求した湊莉久*5だが彼女の肉体がもたず、身体的な理由で1月をもって休業が宣言された。たぶん腰か内臓が壊れてしまったのだろう。21才で引退ってアスリートなみの早さだが、ある種のアスリートだからな。ああ、りくちゃん、うちにも来てくれないかなあ

*1:あれで?

*2:無駄な知識だけどな

*3:2才くらいサバを読んでいるかもしれないが

*4:わからないってか

*5:なにを言ってるかわからないか、わからないと思う