新しい日本語

しかたないのだよ、言葉というのは変わるものだから。「ら」抜き言葉も完全に定着しただろ。ウェザーガールズも使ってたくらいだから「食べれる」が正しい日本語だと思っているだろうな。誰だよ、ウェザーガーズルに「ら」抜き言葉を教えたのは。あまりにも回りに飛び交いすぎて私はもともと何が正しかったのかわからなくなってくるので、ついつい「食べることができる」と言っちゃう。
あとコンビニの「1000円からお預かりします」も最初は変な言い方だと思ったけど、教育係が教えているのではないかと思うくらいどこでも聞くね。あの場合の「から」は最初は何だったのだろう。「1000円からお買い上げ金額を差し引いてお釣りをお渡しします」の「から」か? こういうのは母国で日本語を勉強した外人が日本に来たときに戸惑うよね。「コノカラワ ナンノカラデスカ」てね。それに比べるとこれはまだいいかもしれない。

  店員「500円です」

  客 「はい、500円(金を渡す)」

  店員「ありがとうございました。無料で作れるポイントカードがありますが、お作りしましょうか?」

  客 「だいじょうぶです

私はこのケースでの「だいじょうぶです」を初めて聞いたのが本八幡BOOKOFFだったな。言ったのは高校生くらいの女の子。けっこう衝撃だったよ。ここで言いたいのは「No Thank you」だよね。日本語なら「けっこうです」。ただ「けっこうです」だとかなり強い拒絶になってしまう。かといって「いいです」もけっこうきついし「It's so good!」の意味に取られても困る。「きょうは時間がないのでまた今後」とごまかして「すぐに作れます」と切り替えされても困る。「おめえらがポイントカードばっかり作るから財布がパンパンなんだよ。どうしてくれんだ!」とすごむのも大人げない。この「けっこうです」や「いいです」をやんわりと言うのが大人の叡智というものなんだけどね。この場合の「だいじょうぶです」を省略せずにぜんぶ言うとどうなるのだろう。

  「私はこのポイントカードによって生じるであろう未来の利益を失ってもだいじょうぶです」

なんだろうな。でも10年前に初めてBOOKOFFで聞いたときは女子高生のかわいい言い方だったので

  「だいじょうぶです。私はこのポイントカードが無くても強く生きていきます」

が頭に浮かんで笑ってしまったよ。あれから10年、あの子も20代後半になっている。ポイントカードなしで強く生きているのかなあ...