北川景子「みをつくし捕物帖」レポ

Leo16さんがレポを書くと言っているので、どういう方向性でレポを書いても絶対にかぶらない内容にしてみた。みなしごのフキちゃんに語る北川景子

     

  フキちゃん。人生にはいろいろなことが起こる。けど...

     

  へこたれたらあかん。前向いて一所懸命にやっていればええことがあるんやから

子どもにそんな嘘を教えてはいかんな。これではええことがなかったらへこたれてしまう。大人が子どもに伝えなければならないのが

  ええことがあることもある

一所懸命にやっても悪いことは起こることがある。一所懸命にやらなくても良いことが起こることはある。一所懸命にやることは良いことが起こる確率を少しだけ上げるだけだが、一所懸命にやれば悪いことが起こってもあきらめがつく。良いことが起こればうれしさが何倍にもなる。だからフキちゃんは一所懸命に生きて行きなさい。こんないいことを教えてあげたんだからフキちゃんは北川景子の写メをおじさんにメールするように。
さて、2年ぶりのこのドラマ。全体的にすごく豪華。オープニングのクレジットなんかも和のテイストにローマ字でタイトルを入れてみたり
     
記事には書きようがないがBGMが映画なみの豪華さ。サントラ版が欲しいが売ってなかった。このドラマでの北川景子

     

     怒る

     

     泣く

     

     突き飛ばされる

     

     怒る

     

     泣く

以下、繰り返し。だが、すごく面白かったよ。なんだよ、この名作。映画「花のあと」を超えてどうする。これの舞台を現代に代えることはできる。そうしたら大映テレビや韓流ドラマのような陳腐なストーリーになっただろう。時代劇だから抵抗なく見られる話なのだ。たぶん時代考証的には突っ込みどころが満載なのだと思う。当時の人があのような考え方をするのかとか、社会階層的に人があのような交わり方をするのかとか。ただ、時代が現代ではありえねーという流れでも、いまよりもっとカオスな江戸時代ならあったかもしれないと物語に入り込むことができる。現代を舞台にして冒険小説は書きにくいという。とくに国境の無い島国の日本を舞台にした冒険小説を書くのは難しいと言われる。一時はそのジャンルの雄だった北方謙三歴史小説に活路を見いだしたように、今回のドラマを見て現代劇の限界と、時代劇の可能性を感じた。
悪夢ちゃんほど素でできる役でもないので、ややぎこちなさがあったものの、むしろ駆け出しの料理人にマッチして危なげない演技だった。とくに主人公が持っている強さと弱さを場面場面で演じ分けているのは
     
北川景子がすごいのか演出がすごいのか、その点でも豪華なドラマだった。休み中にもう1回観よう