GW映画まつり「恋につきもの」

なにかの映画を見たときに予告編をやっていてぜひ見たかったのだよ。シネマート新宿ってどこだよ。地図を見ると小池里奈ちゃんの映画を見た角川シネマのそばだな。現地に行くと上の階だったよ。この映画*1、マンガが原作の30分くらいの短編を3つ集めたもの。監督も出演者もそれぞれ違う。製作が東京芸術大学だって。20時40分開始のレイトショー、ふつうは1,200円だけどなんと1,000円。なんて良心的な値段。国立の大学だから制作の一部に税金が使われているからか。遅い時間のマイナーな映画のわりに客は入っている。年令層が妙に広い。
時間が来たら若い男女が舞台に上がる。女の子がプロデューサーで、3人の男の子が監督だって。そうかそうか。この4人の挨拶を聞く...女優を連れてこいよ。さて、映画だがどれも恋がテーマだが、設定がスーパーナチュラル。映像とか演出はまったく違和感がない、ふつうの商業映画と差はないが脚本が残念。1作目の身体から棘が出る女子高生の話は、相棒の女の子への想いがよくわからないので物語に入り込めない。自分でもどうしていいのかよくわからない不安定な気持ち、ということならそれを観客にちゃんと伝えないと。2作目はこの話の仕掛けが明らかになってから後ろが長すぎ。そこでもう一ひねりあるのかと思って見ていたが半ひねりくらいで終わってしまった。3作目は物語のオチが中盤で明かされるので、これはオチではなくて別になにかあるのかと思ったら特に無かった。ストーリーの骨格は面白いし役者も熱演しているだけに惜しかった。研究生の諸君は今後もがんばって良い映画を作って欲しい。アベンジャーズよりは面白かったからだいじょうぶだ。
映画が終わって廊下に出たら、さっきの監督や舞台には上がらなかったスタッフの子が10人くらい並んで「ありがとうございました」と頭を下げている。上に書いた感想を言える度胸が私にあるわけもなく撤収