小池里奈「赤×ピンク」レポ

行ってきたよ、新宿の角川シネマ。昨年はここで同じ坂本監督の「次元警察」を見たんだよね*1。あれは面白かった。そうだよ、昨年に見た映画はベスト2までしかこの日に書かなかったけど*2、ベスト3はこれだったよ。けっこう人も入ってたからな。20時40分上映開始、その1時間前に映画館に行って席を取る。牛丼を食ってコーヒーを飲んで映画館に入ると...人いねえ...結局、私を入れて10人くらいだったよ。下は20代、上はけっこう上。それにしても前作との違いはなんだ? 木下あゆ美はそんなに人気があったのか。
さて、映画の内容だが、この映画はかなり観客を選ぶ。

  出演者の熱狂的なファンでないとつらい

私は小池里奈ちゃんのファンではあるが「熱狂的」なファンではない。「並」のファンなのでけっこうつらかった。私がいまのところ生涯のワースト3にあげている映画は脚本が手抜き。というより脚本を書けない人、物語が作れない人が脚本を書いてしまっていた。この映画は脚本をはじめスタッフは悪くないのだが、題材が悪い。この題材では話の盛り上げようがない。かといって「イベントらしいイベントはなにも起こらないが心にしみる映画」であるはずもない。原作は人気作家の桜庭一樹だが、もともとはどういう話だったのか? もうひとつの問題点は、もし出演者の熱狂的なファンの人が読んでいたら許して欲しいのだが、女性がたくさん出てくるが

  女優に華がなさすぎる

とくにポスターの右上のチャイナ服の人。この人は非常に重要な役なのだが、もっときれいな人はいなかったのか。この人に魅力がないと主人公の行動に共感ができなくなり後半が楽しめなくなる。出演者の中では、どろんこプロレスをやる西野翔周防ゆきこがいちばん光っているという事実はもはや惨状と言っても良い。チャイナ服の人も人妻という設定なのでAV女優にすればよかったんじゃないのか。残念ながら小池里奈ちゃんも華がなかった。4番目に重要な役なので出番は多かったのだけどね。
だが、この作品が少林少女と入れ替わってワースト3入りを免れているのが、最後の対決シーンは見応えがある。もちろん出演者は特訓をしたのだろうが、それにしてもカメラワークがもはや神業。セーラームーンで高丸監督がいかにダメであったかがあらためてわかった。というわけで最後まで物語に入り込めないで終わってしまったが、小池里奈ちゃんのファンは熱狂的でなくても見に行くべし。リングの上でボコボコにされて鼻血を出す里奈ちゃんが見られる