今週は余計なコメントいっさいなしだ。身体を清め正座して読んでくれ。
弟「はい、姉ちゃん、今月の家賃と食費!」
姉「ちょっと、どうしたの、こんなに?」
弟「多かったら来月分に回して。それとももっと大きな部屋に引っ越すんでもいいぜ。
そうだ、うなぎ食おう、うなぎ」
姉「紘汰...? 紘汰、バイトは辞めたんじゃ...?」
弟「ああ、インベスゲームで特別に賞金が出たんだ。
このまま勝ち続けると、いい稼ぎになるかもなあ」
姉「これは受け取れないわ」
弟「なに言ってんだよ、オレはバイトをしていたときより大金を稼いでいる。
それがなんでいけないんだよ!」
姉「仕事っていうのはね、知らない誰かの役に立つことよ」
姉「(あなたがやっていたバイトで)お腹がすいている人に食事を届けた、人が住むための家をきれいにした、
それは世の中にとってたしかに意味があることだった」
姉「でもね、紘汰がインベスゲームで勝ったって、それで喜ぶのは紘汰とその友だちだけよ。
それは仕事とは言わない。ただの遊び」
弟「そんな...」
姉「遊んで手に入れたお金でこの家を支える気はありません」
姉「お金だけなら姉さんひとりでちゃーんと用意できるわ」
姉「ちゃーんとした仕事でね」
...なんだ、この名セリフ! 「仕事とは、知らない誰かの役に立つこと」...朝礼や結婚式で使えるくらいの名言じゃないか。この「知らない誰か」という部分がミソだな。家族や友だちの役に立つ、それは助力とか奉仕であって仕事ではない。誰かはわからない、下手するといつかもわからない(100年後に役に立つということもありえる)、だけど誰かの役に立つことによって対価をもらう。それが仕事であると泉里香先生は教えてくれているのだ。それが社会(セリフでは「世の中」)だと。ああ、里香様、私はこれからも里香様に付いていきます。いえ、厚かましいながら付いていかせてください*1。
それにしても、これをガミガミと頭ごなしに言われたら反発をしてしまうが、こんなきれいで胸の大きなお姉さん*2に優しく言われたら反論をする気も失せるな。逆に厳しい。紘汰がグレてショッカーに入らなければいいのだが*3