夏休み映画まつり反省会

きょうはずっと仕事なんだよ。いま休憩なので、予定の映画をぜんぶ見たことだし順位を付けてみた。ウルバリンをまだ見てないけど、外国の人が描いた日本って、日本人が見るとぜったいにしらけると思うんだよね。なお、この順位はストーリー、つまり脚本重視。ただそれだとこの作品を映画で観る必要があったかという疑問はあるのだが。

  第1位 謎解きはディナーの後で

テレビ放映時のレポでも書いたが、ミステリーの映像化は難しい。推理小説のクライマックスである一同を大広間に集めて探偵が謎解きをするシーンは実写にすると退屈になる。これがとんでもない不可能犯罪なら観客の好奇心を引きつけることができるが、大がかりになればなるほどたとえ理論的には可能であったとしても「人をひとり殺すのにそんな手間をかける奴はいねえよ」とリアリティが無くなっていく。このシリーズはそこの難しさをよくわかった上で、毎回映像的な工夫を凝らしワトソン役の麗子お嬢様をうまく使っている点に、作り手側の謙虚さとか真面目さを感じる。テレビとの一番の違いは脇役の豪華さであるが、「この人がこんな役を!」と奇をてらわずに竹中直人竹中直人らしさ、宮沢りえ宮沢りえらしさで確実にシングルヒットを狙いに行ったことがまとまりの良い作品になった。なかなかヒット作に恵まれなかった北川景子だがまずはおめでとう。

  第2位 スタートレック

ワープのシーンは前シリーズのが好きだったなあ。そこが減点で2位。

  第3位 マン・オブ・スティー

全編、超人同士の決闘。だがスーパーマンのおもしろさは日常風景の中で市民がピンチになると空から降りてきて助けてくれるところにあるのだが。この作品の中で数百人の市民が死亡していると思う。

  第4位 トーク・トゥー・ザ・デッド

別に小松彩夏の裸が見たいわけではないのだが、デリヘル役なんだからあそこまで肌の露出がないと逆に不自然。せっかくの主演映画、もっと行っといても良かったのではないか。

  第5位 風立ちぬ

トーク・トゥー・ザ・デッド」に負けるか?! 背景として描かれている当時の人の暮らし方とか人生への向き合い方。そっちを楽しむ映画だと思えばそれなりに良かった。

  第6位 サイレントヒル   第7位 カルト   第8位 ミス・ゾンビ   第9位 不安の種

あくまでもストーリー重視で付けた順位だからね。悪いということではなく、もう少し頑張れたんじゃないかという点でこの順位。とくにミス・ゾンビは本当に惜しい。以前に取り上げたが、山本弘が書く人間そっくりのロボットの話が考えさせられる。ロボットは死なない。ロボットは私利私欲がない。そのとき人間にとってロボットはどんな存在になるか。あるいはロボットから見たら人間はどういう存在か。私が知らないだけでこの視点の作品はあったのかもしれなかったが、山本弘の作品を読んでううと唸った。じつは人間の役に立たないだけでゾンビもすごく似ている。

  第9999位 貞子3D 2

つうか、貞子が出てこねえし。これ、話題作りのために無理矢理「貞子」にしただろう。