北川景子「悪夢ちゃん」レポ

いよいよあと2回。先週の流れからして今週、来週は悪の組織との最終決戦なのだろう。今週のラストで彩未先生が撃たれて大ピンチ。予告編では採石場が大爆発*1
小学校の校門の前で中継をするテレビ局。親が付き添って児童が登校。

     

  レポーター「お気持ちを聞かせてください」

  母親「不安を煽るようなことはやめてください」

そこまでわかっているのに、なんで同じことを続けるのだテレビ局。もちろん当事者のそっとしておいて欲しいと思う気持ちと、視聴者の知りたいと思う気持ちが相反する場合があることはわかる。それを置いといても聞き方がバカなのだ。家族を亡くした人に「いまのお気持ちを聞かせてください」は無いだろう。ノーベル賞を取った山中教授にメダルをかじってくださいはねえだろう。スポーツ選手も拒否していいぞ。あんなの視聴者は見たいと思ってない。私はむしろ石川佳純ちゃんがメダルに頬ずりしたら萌える。話はそれるけど記者のアホな質問に対して山中教授が言った言葉がすごかった。「このメダルは大切にしまってもう見ることはないと思います。明日からはまた自分がするべき研究を粛々と進めていきます」だって。何度か書いているが、真面目であることをちゃかしたり、かっこ悪いことだと思う風潮は良くない。真面目に生きることのかっこよさ、尊さ、これは大人が子どもにちゃんと伝えていこう。日本人はそれしかないだろう。アメリカ人ように陽気に生きられない。イタリア人のように軽く生きられない。中国人のようにいいかげんに生きられない。韓国人のように乱暴に生きられない*2。狭くて資源がない日本、真面目に生きるしかないのだ。
学校で孤立しているかに見える悪夢ちゃん。じつは学校も教室もすごく好きだったと。だから学校を離れたくないと優香先生に告げる。

     

  優香「学校は、保健室は、あなたが安心して未来を夢見るためにあるんだから」

ちょっといいシーン。これを聞いて私は思う。

  会社だって同じじゃないのか?*3

日本式経営のなにが悪い。会社は家族、社長は親、この会社で定年を迎えると思うから身を粉にして働けるのではないか。優香の言葉はつづく。

     

  優香「ありがとう、悪夢ちゃん。私たちの学校に来てくれて。ありがとう」


  悪夢ちゃんって!

こういうときは名前で呼んであげて! こんなときにも悪夢ちゃんって呼ばれたこの子っていったい...ところで10話にしてあらためて思ったけど、夢を記録するヘッドフォンみたいなのを装着して眠る悪夢ちゃん。

     

  悪夢ちゃんは寝返りがうてない!

おじいちゃん、小型のやつか非接触のやつを開発してあげて。いろんな意味でかわいそうな悪夢ちゃん。その悪夢ちゃんの夢の中での北川景子
     
か、かわええ...顔を白塗りにしないでナチュラルメイク、おでこは出さないで髪を眉毛まで。これが北川景子の黄金律ではないか。このあとのCMのこの人。
     
ふつうのかっこをすると、すごく地味な人なのが逆に好感を持てる。悪夢ちゃんが連れ去られた船に潜入してガクトと対決。
     
ここで北川景子の長セリフ。ここのセリフ回しはセーラームーンやそれ以降のドラマで棒読みをしていた北川景子ではない。たっぷり製作時間をかける映画や単発ドラマならともかく、やっつけ仕事の連ドラでこのクオリティ。彼女にとってやりやすいキャラである点を差し引いてもだ。北川景子はずいぶん時間がかかったけど、やっとこの地点まで到達した。君を高校生から見ているファンとしては感無量だ。「小さくても何もあきらめない」まさにそのとおりだ*4。悪夢ちゃんの予知夢を再現させるため、夢に出てきたかぼちゃになぞらえてブイを手にする彩未先生。
     
凶器としては最低だ。細かいところを突っ込んでもしかたないドラマではあるが、予知夢を再現する意味はあるのだろうか。なにもしなければ予知夢のとおりの未来になる。だからそれと違うことをして阻止をする。これはわかる。だが悪い未来が描かれた予知夢をわざわざ再現する意味などまったくない。ガクトが海に落ちたところで警察が来る。
     
どこにいたんだ、警官隊。またはどうやって接舷したんだ警察隊。悪夢ちゃんが目覚めないところで来週は最終回。
     
どうなる最終回? ガクトが生きていたのと、悪夢ちゃんが目覚めると予知夢の能力を失っている以外にどうなる最終回?

*1:なんのドラマだよ

*2:どれもすごい偏見だな

*3:会社でなにかあったのか?

*4:胸とセリフは関係ない