北川景子「悪夢ちゃん」レポ

12月に入って残すところあと3、4回。先々週、先週と鬱々展開でこの先どうなるんだろう、脚本家が息切れしたのかと心配したが、すべては今週の伏線だったのか。予知夢によって犯人逮捕に貢献したのが悪夢ちゃんであることが世間に知られそうになってガクトを責める博士。
     
だがそれはそのまま博士自身にも当てはまることをガクトに指摘され唖然とする。この時点では視聴者はわからないが、研究の犠牲になった人がもうひとりいることを博士は知っている。彩未(北川景子)は過去に友だちのお母さんを殺したことを思い出し教師を辞める決心をする。それを博士に告げに行く。
     
彩未の話を聞いて博士は

     

  博士「ファンタジーだ。それは君の見た夢なんだ」

ここで「ファンタジー」という言葉を持ち出す必要はまったくない。さては狙ったな。「ちょっとそこの8番!」も言わせてよ。博士から告げられる意外な真実。彩未は悪夢ちゃん第1号だった。自分が殺したと思っていたお母さんは博士の妻。いっしょに遊んだ子どもは博士の娘。お母さんを殺すビジョンは事実ではなくて夢。その再現映像を娘といっしょに見たので、お母さんが死んだときに夢と現実を混同した娘に責められた。そのときのショックで記憶を無くしてしまう。

     

  博士「何も知らずにいまも大好きな彩未先生が助けに来てくれることを待っている」

     

  博士「私じゃだめなんだ」

     

彩未にとって悪夢ちゃんのことなど「関係ない」し「めんどくさい」。悪夢ちゃんのレポのついでに現在の教育が陥っている親と学校の過度の依存関係について書いた。もっとドライでいいのではないかと。だがいくら自分には関係なくても、その役回りが自分に回ってきたのが不条理なことであっても、それが自分にしかできないことならばやらなければならない。それが気高く生きるということだ。このシーンは泣ける。
これがドラマ全体を流れるストーリーの展開で、それとは別に1話完結の方の生徒の話。お母さん、どこかで見た人だがエンドクレジットを見るまでわからなかった。
     
雛形あきこだよ。途中、陸上のボルトの話がちょっとだけ出るが本筋とはまったく関係ない。と思ったら
     
あれも伏線だったのか。やるな、脚本家。走り去る電車を見ると、昔の自分が乗っていて笑顔で手を振っているというシーンなんかどうだろう。それじゃあ最終回になっちゃうか。あと冒頭で校長に辞表を出す彩未。
     
Leo16さんも書かれていたが、この校長のスタンスがじつに面白い。ふつう学園ドラマだと主人公に対して校長は理解があるか、なんとか辞めさせようとするかどっちかでしょ。主人公にあくまでニュートラルな立場の校長っていままで見たことがなかった。この校長の人物造形ひとつとっても、なかなかよく練られた脚本であると思う。



【きょうのウェザーガールズ
不思議な不思議なエースちゃんがみんなに教える笑い話。

     

  わあ〜

  笑える話、おもしろそう

  早く見て

  ホントに笑った

  でもちょっと寒いけど

  皆さんに見せたい

    ケーキ屋さんでウィンドウ越しに

    「これとこれと…」と、指差してケーキを注文してる人に、お店の人が

    「すいません、名前を言ってください」と言い、

    「谷口雅実です。」

    と言ってる人を見た。。

  ハハハ、

  どう皆さん

  笑える話またありますか?

  いっしょに笑おう

エースちゃん、君のふだんの会話のがずっとおもしろいよ