【郵政からの物体エキス】ジョン・カーペンター監督の不朽の名作のリメイク。彼の作品もまたリメイクだったんだけどね。この新作は、前作の冒頭で登場人物たちが訪れる全滅した基地の話。もちろん前作に対するリスペクトは必要だ。だが、前作のまんまじゃないか。過去の名作を超えようという志がまったく感じられない。なにこれ、なっかりだわ
【穴座】原作は読んでいるんだよ*1。私の読書で他人に誇れる点、それはすぐに内容を忘れることだ。なので、映画を見てもまったくストーリーが思い出せなくて楽しめた。この物語はホラーなのかミステリーなのかが最後までわからないところがミソ。つまり落としどころがスーパーナチュラルならホラーだし、論理的に現実界に収まるならミステリーだし。クラスに死者が混ざっているという主題に対する盛り上げ方がイマイチ。主人公の男の子やヒロインの女の子はなかなか好演をしているので惜しい。
【盗った瑠璃子る】これもリメイク作品。室内以外、未来の都市の風景はぜんぶCGなんだろうな。あんなセット作れないから当然か。CGについてはアバターよりも細部のディティールがていねいに作られているこっちのが上。メインアイデア以外はシュワちゃんが演じた前作とはまったくの別物。前半の逃走劇を演じる町はブレードランナー風、空中を走る自動車はフィフスエレメンツ風だが、誰でも楽しめる良作。
【安部んじゃあ?】アメコミヒーローが集結して宇宙からの侵略者と戦う。それぞれの映画は見てないので私とすると初めて見る人たちばかり。一人だけ女性の諜報員が混じっているのだが、この人は超人じゃなくてふつうの人だよね。ふつうの人間なのでなんの能力もないのだが、この人、すごくがんばる。最後の最後で地球を救うのもこのふつうの人。すごいぞ、ふつうの人!