西尾アナ「ヒットの泉」

こんなニュースがあった*1

  就職失敗で昨年150人自殺 30歳未満、07年比2倍超


  就職がうまくいかないことを苦に自殺した30歳未満の若者は、

  2011年に全国で150人に達したことが13日、警察庁の調査で分かった。

  10年(159人)から2年連続で年間150人以上となり、

  現行の調査を始めた07年の2・5倍に急増している

どういう会社に入りたかったのかわからないが、自殺をする前にこの番組を見て欲しいと思う。
     
スポンサーの大同生命のCMで「日本の会社の99.7%は中小企業です」。小さくてもキラリ☆と光る会社が君を待ってるぞ。今回、紹介するのは6万円もするマットレス
     
大企業の強みはそこそこの品質の製品を安く大量に作ることだ。この大量にというのがポイント。そうしないと会社が存続できないからね。だが、そこそこの品質で安い製品は中国をはじめとする新興国との厳しい戦いが待っている。ところが中小企業はそこまで大量に販売しなくても会社が維持できる。とりあえず従業員に給料が払えればいい。不景気と言いながらも、日本人はバブルの頃よりむしろ今の方が自分が良いと思った物なら、たとえ高価でも金を出すようになっていると思うのだがどうだろう。
この6万円のマットレスニトリなら6万円のベットを売ってるだろう。バンクーバ冬期オリンピックの日本選手団200人のうち、70人が使っているそうだ。しかも真央ちゃんはわざわざバンクーバまで持って行ってる。
     
これは良いPRになる。おかげで売り上げも順調だ。
     
たしかに毎日使うものだからね。良いものなら6万円くらい出す人も少なくないのだろう。会社はこんな感じ。
     
従業員70人だって。ではふつうのマットとどう違うかというと、身体が沈まない。よって寝返りをするのが楽。身体が沈むと寝返りをするのに筋力を使っているのだそうだ。真央ちゃんもこのマットに代えてから腰痛が治ったと言ってた。マットの中身はポリエステルの太い糸が複雑に絡み合っている。
     
下の写真で低反発クッションが左、エアウィーヴが右。鉄球を落とすと、エアウィーヴは鉄球が弾む。サラリーマンだった社長が、親戚のおじさんから会社の経営の立て直しを頼まれた。釣り糸を製作する機械を作っている会社だが倒産寸前。社長がいろいろ工夫をしてみたが改善しない。あるとき、ナイロンを溶かして作る釣り糸が、作る課程で絡み合ってしまった失敗作を見て、その独特の弾力に驚いた。
     
これを何かに応用できないかと考え出てきたのがマットレスだったそうだ。どうだ、学生諸君。ユーロ安で大企業の経営はいちだんと厳しくなる。それに比べて内需だけで経営が成り立っちゃう中小企業は円高に強いぞ。99.7%の中小企業に君の人生と夢を賭けることができる会社がきっとあるはずだ。自殺をする前に、西尾アナが進行をやっているこの番組を見てくれたまえ