本屋は死んだのか?

こんなニュースがあった*1

  全国の書店数は5月1日現在、1万4696店。昨年同月の1万5061店から365店が減った。

  1日あたり1店が閉店した計算になる

この計算だと、あと40年で日本から本屋は無くなる。なわけはない。このペースは続かないし、そのころ私は生きてないので確かめられない。だが本当にAmazonがあれば本屋はいらないのか? 私は年に100冊くらい本を買うけど、Amazonで買うのなんか5冊を超えることはないな。だってお店で物を選ぶのって楽しいじゃないか。ホームセンター、文房具屋、100円ショップ、みんな好きだよ。大型書店があれば中小の書店はいらないかというと、そうでもない。もちろん、買う本が決まっていたり、なにか特定のジャンルから探すときは当然、在庫が豊富な大型書店は便利だ。だが、大型書店でぜんぶの棚を見て回ることはできない。さすがに雑誌と実用書とベストセラーだけがちょっとだけ置いてある小型書店には用はないが、たとえば文学で棚が4個、ノンフィクション(学術書含む、実用書・ビジネス書除く)で棚が3個くらいの中型書店がいちばん楽しい。
本屋はせっかく返品ができる再販制なのだから、もっと工夫はできないのか? 私は「本の雑誌」が情報源なので、「これが今月の本の雑誌で紹介された本です」という棚があったらかなり便利、きっと散財しちゃう。同じく、「ダヴィンチのコーナー」「王様のブランチのコーナー」「朝日新聞の書評のコーナー」があってもいいのではないか。または店員でもいいし、常連さんでもいいので「黒川仁志が先月に読んだ本」とか言って、文学とノンフィクションと実用書が混ざって5冊くらい置いてあってもいい。もしこのまま1日1店ずつ滅びる運命にある書店なら、最後にやってみてよ