小松彩夏「乗らないで下さい」最終回(その3)

小松彩夏の出番は終わり。あとは気になる最終審査の結果だが、その前に90秒トークで興味深いのがあった。
     
グラビア界の先輩と後輩。第1話で更衣室が空くのを待っているベテランの脇をすり抜けて更衣室に入ってしまう右側。出てきた右側を左側が叱りつける。

     

  左側「グラビアアイドルだからって水着着てヘラヘラ笑ってればいいと思ってんの?

     グラビアなめんなよ!!」

インタビューやメイン回でもまるで求道者のごとく礼儀や気合いを説き続ける。正直、私はウザかった。最終日の90秒トークでも「人間的に魅力的にならないといけない」と。いや、そんなこと求めてないから。以前にも書いたが、たとえば女優、ミュージシャン、モデル、水着にならないアイドル、そしてグラビアアイドル。この分類の中ならグラビアアイドルの立ち位置は決まる。ところが、ここにAV女優を入れるとどうなんだろう。この番組を通してグラビアアイドルたちが語った自分たちのあり方は、より明確な形でAV女優が担っている。それでもなおAV女優ではなくグラビアアイドルでなければ満たせない消費者のニーズを彼女たちやスタッフが認識してないと、そりゃあ表紙がぜんぶΑκβになるよ。左側への返礼のように右側の90秒トーク

     

  右側「昨日、先輩に『水着着てヘラヘラ笑ってそれがすべてだと思ってんの』と怒られました。

     でも私はそれがすべてだと思ってます。

     グラビアアイドルは水着着てヘラヘラ笑って

     それだけで人を幸せにできる唯一の仕事なので。

      (うしろに並ぶ左側を振り向いて)

  右側「グラビアなめんなよ!!」

よく言った。私も同感だ。ここに私が問題提起したことの答えがあるように思うぞ。
いよいよラスト。

     

  司会「テレ東7チャンガールズ、合格者は!」(ドコドコドコドコ)

     

  テロップ「3週間前」

      (台本読み合わせ風景)

え、え〜〜〜 これはあくまでもドラマです、ドラマは審査発表の直前までです、そもそもドラマなので審査は無意味です、ってこと? こういう終わり方を何て呼ぶの? ヱバオチ?

  (台本読み合わせ風景)

     

  川村「すごい試されてる感がありますね」

     

  杉原「私が思っていることがすごい書かれていて」

     

  中川「月にかわっておしおきされちゃったよ〜ん」

  全員「ハハハ」

最後の最後でありがとう。ただのデブって言ってゴメン。

     

  仁藤「この仁藤みさき役、めっちゃ性格悪いんですけど。ホントはもっとイイです〜」

うんうん。小松彩夏のラストショット。

     

  質問「あなたにとってグラビアとは?」

  彩夏「原点」

いや、君の原点はそっちじゃないでしょ、セーラームーンでしょ。違うか、CANDyか。あれも着衣のグラビア。最後にちょっとだけ映った。
     
そうだ、川村さんとも仲良くしておくのだ。ああ、終わっちゃった。ドキュメンタリに見せて、最後は「バ〜カ、これは筋書きのあるドラマだよ〜ん。審査なんかしないよ〜ん」てか。毎週、楽しめたよ。なにより、新しいものを作ろうというスタッフの意気込みが感じられた。でもアイドルユニットを作らないは残念だな。小松彩夏がテレビに出る機会が増えると思ったのに。
     
やるんだ...