昭和歌謡大全集

もう20数年前。有線放送でよくかかっていて行く先々で耳にした曲があった。当然、タイトルはわからないのだが声や歌い方でイルカの曲だと思った。その10年後、イルカのメモリアルボックスのようなもの、CD4枚組みが出たので買った。ところがあの曲は入ってない。なぜだ? あの曲はイルカのベスト10、私としてはベスト5に入れていい曲だ。好きなのは私だけで、本人や世間の評価は低いのか? それからさらに10年、つまり昨夜、この曲のことを急に思い出した。メロディはいまでも完全に頭に入っている。Bパートの歌詞も覚えている。「夜の海が好きだった あなたのために」。これで検索すればひょっとして...
     
イルカじゃねえよ。石川セリの「ムーンライト・サーファー」。いまヘッドフォンで聞けばわかる。だが騒がしい店内のスピーカーではわからなかった。

  「潮の香りに」→「しいおのかおホりにヒいいい」

  「いつもあなたと」→「い〜ヒいつもあなハたとおおお」

  「夜の海が好きだった」→「よ〜ホるのうみがすきだあハたああああ」

このあたりがイルカにそっくり。それにしても20数年ぶりに巡り会った曲。簡単に検索できたのはこの曲に思い入れがある人が少なくないからだ。やはり名曲だったのだな。あと、私が20年間イルカの曲だと信じて疑わなかった、日本のフォークソング史における彼女の存在感もすごいと思う。これは言い訳。
握手券をつけてファンに何枚もCDを買わせる。それも商売だ。否定はしない。いかにも隣国の音楽や文化が流行しているように報道して売り上げを増やす。それもビジネスだ。勝手にやれ。だが、いまの少年少女や青年が20年後にふと思いだし、しみじみと聞くような曲も世に出してくれ。それが音楽で飯を食うということだ。
【おまけ】
かとうれいこがこの曲をカバーしてたのね。これはそのMV。かとうれいこ、テラなつかしす
     
なぜビキニじゃない?