こんなニュースがあった。
日本の競争力9位に後退 世界経済フォーラム11年版報告*1
前年の6位から後退して9位。来年は震災の影響でもっと下がるだろうと。別の機関による成長力重視の発表では台湾、マレーシア、中国、韓国に抜かれて26位*2。こっちはよくわからないので日経の方を見るね。そうなんだ。もっと下だと思ってたから意外と上じゃないか。
1(1) スイス
2(3) シンガポール
3(2) スウェーデン
4(7) フィンランド
5(4) 米 国
6(5) ド イ ツ
7(8) オランダ
8(9) デンマーク
9(6) 日 本
10(12) 英 国
シンガポールが躍進してスウェーデンと2位・3位が交代。フィンランドが大躍進で7位から4位に浮上。その結果、米国とドイツが順位を1つずつ下げる。日本の自滅でオランダ、デンマークが順位を上げた。ってな感じですか。元ネタが探せないので調査項目やそのほかの国の順位がわからないのだが、日本の順位を下げている項目がこれだ。
「GDP比の債務残高」142カ国中、最下位
「財政収支」135位
「農業政策」138位
最下位ってすごいぞ。ずっと内戦している国とか、子どもがバタバタと餓死をしている国より下だということだ。これらは政府に対する評価だ。これでも総合順位が9位ってどういうことだ?
「生産工程の先進性」1位
「技術革新力」 1位
「研究開発投資」 1位
「顧客優先度」 1位
世界最低クラスの政府と、世界最高クラスの製造業。これがいまの日本だ。なんか悲しくなってくるが、こんな記事もある。ちょっと長いがぜひご一読を。
「政治は無能なのに経済最強な不思議な国ニッポン」*3
要点は
・世界的な危機が発生するたび日本円が「安全な資産」として急浮上し円高傾向
・その理由は「貯蓄」と「製造業」
・日本は世界最大の債権国で海外資産は国内の1.8倍
・この海外資産は「失われた20年」の間に築かれたもの。「失われた20年」ではなかった
・「失われた20年」の間も国内はマイナス成長がほとんど無かった
さらに首相がコロコロ変わる、経済・文化・科学技術で抜きん出ているわりに政治がショボい点については