Miniちゃんリターンズ

昨日のはただの前振りだったのさ。ここからが本編だったのだが力尽きちゃった。こんな記事があった。

  祝一周年! 台湾のお天気お姉さん『Weather Girls』

  世界初の独占取材でその人気の秘密に迫る!*1

     

世界初って、こんなコアな番組の取材をする人なんかそうそうはいないだろ。この「Weather Girls」は知りたいことだらけだ。なんで台湾が日本語で天気予報をやっているのだ。Miniちゃんにはもう会えないのか。そもそもこれはなんなのか。答えているのは台湾のネット放送局「壹電視(Next TV)」のレスター氏。レスターって白人っぽい名前だけどどう見ても台湾人。

  台湾のかわいい女の子をフィーチャーした番組を作りたいというのがスタートでした。

  いろんな女の子を紹介できて、気軽に、しかも毎日見てもらえる……、

  そのためにはどんな番組にすればいいだろうと考えて、

  天気予報のスタイルにすることを思いついたんです

天気予報はどうでも良かったんだ。だからアメリカの天気をやってることもあるのね。このぶっとんだ発想、日本のマスコミは思い出して欲しい。その点では安座間美優の「ウォーキング天気」なんかいい線いってると思うのだが、あれは天気予報ではない。

  (記者)

     なぜ台湾やアメリカの天気予報に日本語を使おうと思ったのでしょう?

  (レスター)

     これはもともとは日本の皆さんのためではなく、

     どうすれば女の子をかわいく紹介できるか考えた結果だったんです。

まったく意味不明だ。日本のファンを獲得するためではなかったのか。

  6月のテーマ「卒業」がとても分かりやすい例になると思います*2

  このテーマで女の子をかわいく見せるには

  日本のスタイルを参考にするのが一番だよねということになり、

  日本の制服をモチーフに、そこにさらにアレンジを加えた衣装を制作し、

  台湾の大学の中ではキャンパスの雰囲気が日本の大学にとても似ている

  実践大学に協力をお願いしてロケをしました。

  こうやって作った映像ですから、あとはもう徹底的に、テロップも日本語にして

  女の子たちにも日本語を話してもらう……。

  こうやって日本の“カワイイ”スタイルをお借りする事で、

  女の子をより魅力的に紹介できると思ったのです

つまり「日本のカワイイ」はいちいち説明しなくとも台湾ではコンセンサスが取れている概念だと。そういえば、震災からそれほど日が経ってない外国からの旅行者が途絶えていた時期。フランスから小学生くらいの娘を連れた親子が日本に旅行に来て娘が「このかっこで原宿を歩きたいの」とフリフリのドレスを来て親子3人で竹下通りを歩く映像がテレビで流れていたよ。「日本の服はカワイイ」って言ってたけど、それはあなたたちの国の服がベースになってますからー。私がテレビに向かって頭を垂れたのは言うまでもない。だからもうこういうことを言ってくる国*3は国交断絶でいいんじゃないか。

  (記者)

    日本の“カワイイ”が台湾の皆さんにそうやって受け入れられているというのは

    ひとりの日本人としてとても嬉しいですね。

  (レスター)

    日本の皆さんに見てもらうことを目的に日本をフィーチャーしたわけではなかったのですが、

    これを日本の皆さんが喜んで下さって、その結果『Weather Girls』を応援して下さる方が

    日本でも増えているというのは私たちにとっても本当にありがたいことです

いえいえ、こちらこそありがたいことです。ごちそうさまでした。けっこうなお手前でした。だからMiniちゃんを代えないでください。

  (レスター)

    時にはカワイイやセクシーから離れて、世界の問題にコミットすることもあります。

    例えば9月のテーマはセクシーなフライトアテンダントだったのですが、

    アメリカでの同時多発テロからちょうど10年となった2011年9月11日だけは

    セクシーを封印し、音楽も変えて、亡くなられた方々に対する哀悼を込めた特別編としました。

  (記者)

    5月はすべての番組の最後に、日本に向けたメッセージを添えて下さっていましたね*4

  (レスター)

    はい。現在進行形の災害に対して私たちにどのようなことができるのだろうかと悩んだのですが、

    未曾有の震災に見舞われながらも復興に向けて頑張る日本の皆さんへ

    ウェザーガールらしいエールを送りたいと考えて、

    女の子たちから日本の皆さんへ向けた応援メッセージを添えさせてもらいました

  (記者)

    台湾の皆さんからはすでに沢山のご支援を頂いてたところに、

    さらにあのメッセージが聞けたのは本当に嬉しかったです。

  (レスター)

    台湾にとって日本は最も親密な国です。

    私たちのあのメッセージが日本の皆さんを少しでも励ますことができたなら、

    それは私たちにとってもとても光栄なことですね。

このレスター、作っているプログラムは賛否両論があろうが、なかなかイイやつだ。被災者で見ている人は少ないと思うが、私は大いに励まされたよ。だからMiniちゃんを...

  (記者)

    7月1日の番組で新しい金曜日ガールのニョーニョーちゃんを初めて見たときは

    「ああ、“卒業”とはこういう意味だったのか! 6月までの女の子は全員卒業なのか……」

    と驚いてしまいました。

  (レスター)

    あれは皆さんを驚かせてしまったみたいですね(笑)。

    私たちの『Facebook』ページにも、以前からのファンの皆さんから沢山の問い合わせを頂きました。

だろだろ。やっぱりMiniちゃんを代えるべきじゃなかったんだよ。返答によっては許さんぞ。

  (レスター)

    7月の番組公開後すぐに「入れ替えではなくて新人追加なんですよ」と説明したのですが、

    今でも以前からの女の子のファンからカムバックのリクエストが寄せられています。

    驚かせてしまって申し訳ありません。

  (記者)

    入れ替えではなく新人追加。ウェザーガールは合計14人になったということですね。

  (レスター)

    はい。14人体制です。実は入れ替えは今までにも少しずつ行われていて、

    番組スタートから1年間ずっと登場しているのはミニとうみの二人だけなんです。

    ですからこの先も今の14人のまま、入れ替えがまったくないということはないかもしれません。

    しかし、多くの皆さんに応援していただいた6月までの7人はこれからも登場しますよ

なんと、Miniちゃんは卒業じゃなかったんだ。今月の天気予報を見てみると*5、まだ金曜日の天気予報はないが、火曜日のやつに出てくるじゃないか。
     
Miniちゃん、ひさしぶりー、会いたかったよー。これからもMiniちゃんに会えるんだね。ありがとう、レスター。最後にレスターはこう結んでいる。

  番組作りとしては台湾とアメリカの天気、英語と日本語だけではなく、

  もっと世界に向けて幅広く発信できる番組に育ててゆきたいと考えています。

  その過程で、台湾人以外のウェザーガールが加入しても面白いかもしれませんね。

  それと同時に、これまでの天気予報番組の枠を越えた活動も検討しています