新幹線

サンスポの見出し。

  中国のパクリ新幹線、ガラガラの開業 *1

  国鉄道省「パクリ新幹線」安全性懸念で釈明 *2

気持ちはわかるが、これは失礼だろう。トラブルが続いていたそのパクリ新幹線、中国鉄道省の報道官のコメント。

  報道官は謝罪の一方で「日本の新幹線でもたびたびトラブルが起きている」と釈明した

起きてませんから。問題のパクリ新幹線ではないが、同じ高速鉄道で大事故が起こった。これに対してパクられた、いや技術供与した川崎重工のコメント*3

  CRH2(今回、事故を起こした車両)は安全性を確保できる最高時速を200〜275キロに定めているが、

  中国側は一部区間でその上限をはるかに超える350キロで営業運行を開始した

中国も大好きな韓首相、賠償を請求されたら払っちゃいそうで怖い。日本の新幹線、海外入札ではなかなか勝てない。日本で言う「新幹線」とは流線型の車両だけを指すのではない。あの運行システム全体を「新幹線」というのだ。
開業以来、重大な事故はゼロ。ピークの時間帯は5分ごとに東京駅を発信する超過密ダイヤにもかかわらず、各駅に到着する時刻の誤差は全線を合わせて1週間で平均2分台。1週間で何百本走るのか知らんが、合わせて2分台ということは秒単位の正確さで駅に着くわけだ。安全性は先日の東日本大震災でも脱線しなかったことで立証済み。今回の中国の事故のように、前の車両が停止したら自動的に後続車は停止するので、そもそも追突事故は起こりようがない。
この並外れた正確と安全を実現するのが「新幹線システム」なので、流線型の車両はその一部でしかない。日本はこの運行システム丸ごと入札に参加するのでなかなか勝てない。だが、高速で走る車両が事故を起こしたらジャンボジェット機が墜落した以上の死者が出ることを関係者はよくわかっている。たしかアメリカの西海岸の高速鉄道の入札に参加しているはずだが、結果はどうなんだろう?