最後にして唯一の武器

こんなニュースがあった*1

  慰謝料:教諭が保護者提訴 「苦情で不眠症に」 埼玉


  担任する女子児童の親からの度重なる苦情で不眠症に陥ったとして、

  埼玉県行田市立小学校の女性教諭が女児の両親に対し、慰謝料500万円を求めて、

  さいたま地裁熊谷支部に提訴していたことが分かった。両親は「いわれのない訴え」と反論している。

この記事だけでは教師と両親のどちらに非があるのかはわからない。いつの記事だったか忘れてしまったが、いまの教育現場の問題は学校側、教師側があまりに無防備、なにも武器がないことにあると書いたことがある*2。相手は「無知」という強力な武器を持っているのだ。乱世においてバカは生き残れない。だが世の中が平和で、ほとんどの人が静かに暮らしたい、理性のある言動をしたいと思っている中ではバカのが強いのだ。言ったもん勝ち、やったもん勝ち、無理が通って道理が引っ込む。こうなったら教師はバカな親、バカな子どもをどんどん提訴すればいいのだ。不眠症になるまで我慢しなくても、営業妨害でいいじゃないか。そんなの受け付けられないか。いっそ、ビデオに撮影してYouTubeにアップしちゃえ*3
モンスターペアレンツ、読めない名前を子どもに付ける親、あと私が迷惑している「対向車のドライバーの目がくらむようなランプ」を自分の車に付ける奴。これらはみな同類だと思う。自分の行為が相手に与える迷惑を想像する智恵がない。自分の権利を主張することだけ必死で、それが相手の権利を侵していることを気にしない。我が身の自意識をどんどん肥大化させ、回りの人々を喰い殺す怪物にまで成長させてしまっている。この親たちに育てられた子どもが大人になる時代が怖い。だからまちがっても禁煙や摂生なんかするものかと決意を新たにした私であった。

*1:http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110118k0000e040049000c.html

*2:書いたことがあったような気がする

*3:逆に訴えられるわい