頑固ジジイになりたい!

月1回の鱸さんとの定例会。と言っても昼飯を食いながらグダグダ話すだけだが。
M14「ボクがいる事業部は平均年令が低いからボクなんか最年長なんですよね。上司も年下」
鱸 「ああ、そうでしょうね」
M14「で、もうこれ以上は出世もしないしサラリーマン人生もほんとの人生もなんとなく終わりが見えてるじゃないですか」
鱸 「まあ、人生そのものはまだまだですが、会社はそうでしょうね」
M14「最近、思うんですけど、ボクがしなければならないのは文句を言うことじゃないかと思うんですよ」
鱸 「ほう」
M14「若い人たちは将来があるし、そうそうは文句が言えない」
鱸 「まあ、本音としてはそうでしょうね」
M14「だから彼らが言いたくても言えないことをボクが代わりに言ってあげる」
鱸 「ハハハ、それは立派な心がけです」
M14「この前もね、会議でマーケ部門が無茶なことを言うんですよ」
鱸 「マーケットを知らないのがマーケですからね」
M14「あ、ボクは会議ではいちばん前に座ることが多いんです」
鱸 「かっこいいですね」
M14「いや、プロジェクタが見えないから」
鱸 「あきらめてメガネをした方がいいですよ。もう老眼も入ってるし」
M14「で、マーケに文句を言ったんですよ。それでは現場の負担が大きすぎる、そんな施策はできないって」
鱸 「いいですね、どんどん噛みついちゃいましょう」
M14「で、さんざん文句を言った後で『な、そうだよな、みんな』って課長たちが座っている後ろを振り返った」
鱸 「ほう」
M14「誰も目を合わせてくれないんですよ。『え、え〜〜』見殺し?」
鱸 「ワハハハ。彼らは将来があるってM14さん言ったじゃないですか」
M14「私に捨て石になれと」
鱸 「立派に殉職してください(笑)でもみなさん感謝されてると思いますよ」
M14「そうですかね」
鱸 「だから同意を求めるのは止めましょう(爆)向こうも困ります。こっちを見るなって」
M14「鉄砲玉ですか」
鱸 「でもボクらが若いときもうるさいベテランっていたじゃないですか」
M14「いたいた、偉くはないんだけどすぐに怒る」
鱸 「やっぱりボクらの年代はそういう存在になるのが義務じゃないかと」
M14「あの人が黙っているならこのプランは問題ないぞと」
鱸 「はい、みんなの怒りの代弁者」
M14「ちょっとピントが外れた正義の審判」
鱸 「でも黙っててくれた方がみんな助かる(笑)」
M14「頑固オヤジ、偏屈ジジイ」
鱸 「はい、そうなりましょう」
M14「すごく疲れますね。半分は素ですけど、残りは無理してやってますから」
鱸 「がんばって若い人の捨て石になりましょう」