売ってねえし、この雑誌。でも中型の本屋に行くと「ミリタリー」は必ずコーナーがあるんだよ。だけどこれは売ってない。しかたないのでアマゾンで購入。でもこの本って...
そもそも軍事ヲタクというのは鉄道ヲタクと同じくらい昔からいる由緒正しいヲタクなんだよね。じゃあ、将棋や碁はどうよと言われるかもしれないが、それはただの趣味。
A「私は将棋が好きなんです」
B「それは良い趣味をお持ちですねえ。そちらのあなたは?」
C「軍事です」
B「・・・・・そ、そうですか・・・・・」
たとえば軍事情報誌の老舗の「丸」だとこんな誌面だ。
月刊「丸」 2010年10月号
特集●C4I 戦車の戦い 10式vs最新MBT
ついに秘密のベールを脱いだ画期的な指揮通信機能をそなえた陸上自衛隊の
インテリジェンス戦車ヒトマル式と世界の最新戦車を比較・検証!
スマートMBT“ヒトマル”進化論
アップデート「M1シリーズ」の未来
最強のチャリオット“メルカバ”伝説
チャイニーズ的「九九式担克」の実力
世界スタンダード「レオ2」最新情報
国際市場に賭けるロシアTKの野望
リムパック2010 14カ国の合同演習
ミッドウェー・ツアー 滄海と海鳥と花束
蒼穹のページェント Turkish Stars
北欧ミュージアム紀行 ボーデン戦車博物館
艦船ウォッチング 「ザクレス」横浜訪問
6D協同転地演習 “22普連”夏の陣
アグレッサーSQ 旭日旗を掲げた米海軍飛行隊
WWIIドイツ最強兵器(1) “無敵の称号”ティーガーI
海軍技術大尉のアルバム 濠州爆撃の零戦&一式陸攻
百里基地航空祭 ファントム新撰組
まったく専門用語がわからないが、ようするに「軍事兵器」への愛を感じる誌面だ。これに対して華子様2号が表紙を飾るこの雑誌は
自衛官の7割を占めるマジョリティ・ランク−国防の現場を支える名もなき若き曹士たち
曹士自衛官の“親分”−18万隊員を代表して三役そろい踏み!
空へ 導く!−海上自衛隊 小月教育航空群 第201教育航空隊
防人たちの女神 多岐川華子 in Iruma
自衛隊ちょっといい話
隊員食道 「野菜サラダ」
駆け出せ!青春 高等工科学校物語
佐久間かつえ写真館 〜 女性自衛官を訪ねて・原 瑞枝 〜
マモルの婚活
戦史の教訓 「経済封鎖史からみた開戦経緯(前編)
ミリキャラ占い
全国・基地の郷土からコンニチワ! 北海道河東郡鹿追町
誌上通販マモ・ショップ
ワシが認めた「ああ 堂々の予備自補」
技本リポート 『生物剤検地システム』
ZOOM UP 防衛医科大学校
隊員御用達のお店 ―小月航空基地・山口県下関市―
栃木統幕長がハイチ派遣国際救難隊を視察
第52期看護学生の載帽式が実施
航空救難団が合同救難訓練を実施
陸・海・空の合同コンサートが開催
日米安保50周年記念、共同寄港イベントが開催
自衛隊用語辞典
なんじゃこれは。この雑誌は他誌のように軍事兵器を愛でる人が読むものではなく、自衛隊の情報誌だ。だがここで考えて欲しい。たとえば丸で特集している「インテリジェンス戦車ヒトマル式」が好きだからと言って自分で購入するわけにはいかない。ふつうの駐車場には入らないからだ*1。だが、それほど自衛隊が好きなら入隊すればいいではないか。そういう問題ではないか。鉄道が好きだからと言ってJR東日本や京成電鉄に入社しようと思う人が少ないのと同じか。それにしてもこの誌面の構成、おもしろいのか? たとえば鉄道ヲタク。写真撮影とか乗車とか時刻表とかいろいろ分科会がある中で、「JR西日本の社員」を専門に傾倒する人はいるのだろうか? なんとなく想像しづらい*2。するとこの雑誌は自衛隊の中の人が読むものなのかな。それならこんな情報があってもいい。