昭和歌謡大全集

安座間美優の美優−みゅう−は、小泉今日子のファンだった安座間美優のお父さんが「夜明けのMEW」から取った名前なのはわざわざここに書くのも恥ずかしい周知の事実。それを誇らしげに言う娘も微笑ましい。だがな、みんなこの歌を知っているか。これは別れの歌だぞ。まあ、聞いてみてくれたまえ。
  
それにしても秋葉くらいで満足しているいまの若い諸君が気の毒だよ。完璧なピンアイドルというのはこの人以降には出てないからな。なにしろこの歌、「夜明けのミュー僕が泣いた 夜明けのミュー君が泣いた」だよ。「愛をごめんね」だよ。だめだろ、こんな名前を娘に付けちゃ。で、きょうのテーマはこれだ。

  昭和生まれなら自分の娘にこの名前は付けられない

*1。はいはい、つぎ行くよ。これも悲しいぞ。ハンカチの用意を忘れるな。
  
破踏くらいで満足しているいまの若い諸君が気の毒だよ。平成の世に、こんな詞を書ける人がいるか? こんな曲を作れる人がいるか? こんな歌を歌える人がいるか? 全体が散文詩になっているのにそれがきっちりと曲に乗っている。ニューミュージックがJ-POPになる過程で捨て去ったものがなんと大きかったことか。で、この曲に出てくる名前が「ヨーコ」。これはまずいだろ。手塩にかけて育てた娘がある朝、背の高い青年と駆け落ちしちゃうんだぜ。いまどき娘が駆け落ちしなければならないほど子どもに厳しい親もいないだろう。
「港のヨーコ・横浜・横須賀」って歌もあったね。実は私の世代でいちばん多かった名前は「ヨーコ」と「ユーコ」だと思う。ではこれはどうだ。
  
邪似図くらいで満足している...もういいか。これもダメだろ。真珠のように固く心を閉ざした恋のできない女なんだよ。自分の娘にこうなって欲しくないだろ。生まれてから21年間にデートをしたのがただ1回。しかも相手がオカマという私の娘も悲しいが、このゆうこさんも悲しいよ。ここまでで出てきた名前を整理するね。

  ミュウ

  ヨーコ

  ユーコ

なんかトラディショナルな名前とエキセントリックな名前が並んでいるぞ。ユーコで有名なのは三田明の「夕子の涙」だよね。だが同じ三田明なら別の曲にしたい。
  
ということで、第一回 昭和生まれなら自分の娘にこの名前は付けられない大賞は

  ローザ

に決定した*2

*1:なんて無理やり

*2:付けねえだろ、そんな名前