沢井美優「カンヌへの道」戦国鍋TVレポ(前編)

なんだなんだ、この番組初めて見たぞ。チバテレビの深夜。テレビ東京の22時台の放送でもセイウチだから、チバテレビの深夜になったらどうなっちゃうのか? そもそもチバテレビなんか長いこと千葉県民をやっている私が見たのが初めて。こんな深夜まで放送をやってるのを初めて知ったよ。てっきり23時くらいで放送が終わって、あとは朝の7時までテストパターンかと思った。
     
戦国鍋TVは戦国時代の史実をなんとなく学べそうな映像でご紹介します」だって。はじめは豊臣秀吉の家臣の七本槍
     
ああ、これがアイドルグループという設定ね。フク君ですって、知らねえよ。歌も作ったのね。なんか無駄な手間だなあ。でもそれを言ったらこの番組自体が意味をなさなくなるか。歌が終わってCM。深夜のテレビ東京でも他の民放ではぜったいに見ないCMが流れるからね。チバテレビの深夜は?
     
ボリショイサーカス幕張公演、番組の紹介、DVDの宣伝...スポンサーは付かなかったのか。この時間にテレビを見ている人はボリショイサーカスなんか行かない気がする。CMが終わってドラマ「川中島の戦い」。
     
なんだよ、学園ドラマか。私は上杉謙信って好きなんだよね。子どものころに見たNHK大河ドラマ天と地と」で石坂浩二が演じた上杉謙信のかっこいいこと。もうね、邪似図で騒いでるいまの子どもが哀れだよ。川中島の戦いって上杉側からのドラマだと最後に上杉謙信武田信玄の本陣に切り込むでしょ。残念ながらあれはフィクションみたいだね。史実によると前半は上杉の優勢、後半は武田の優勢。最後は上杉側が大きく後退している。その後、上杉謙信は領地を失っているので、結果から言えば上杉謙信の負けである。それでも私が上杉謙信を好きなのは彼が最後の武将だと思うからなのだよ。戦国時代とは地方の豪族が領地を拡大し、それぞれが天下を目指す過程で、それまでの武力だけではダメ、政治力が試された時代だったのだと私は勝手に解釈している。織田信長豊臣秀吉徳川家康の3人は武将というより政治家であったと思う。若い頃の織田信長は美濃兵がとにかく弱くて出ると負け。桶狭間で運良く奇襲戦法で勝利をしたものの、あくまでの運だと悟り同じことを二度としなかったのが彼が非凡なところである。それ以降は戦争はあくまでの政治の手段、けっして目的ではないとばかり、戦闘前の工作で勝利を確信してから戦う。または敵に対して圧倒的な数を用意する。この思想は豊臣秀吉に引き継がれる。
ところが武田信玄というのは政治家としても司令官としても天下一の天才。甲斐の山奥の生まれでなかったら日本の歴史が変わっていたであろう名君。それに対して上杉謙信というのは政治家としてはそれほど優秀ではなかった。合戦で領地を広げるがそこを治めるノウハウが無い。あちこちで反乱が起こってはそれを鎮圧に行くと、またどこかで蜂起が。彼の一生はひたすら戦いに明け暮れ、その武勲のわりに領地が広がらなかった。だが、そこに男のロマンを感じるではないか。むしろ、織田信長が唯一恐れた武田信玄という文武に秀でた天才と国境を接しながら、国を守り通した上杉謙信。もっと歴女に愛されて良いと思うのだが。では、きょうはこのへんで*1
(つづく)

*1:沢井美優はどうした