おかえり! 待ってたわ!

M142010-06-11

みんな、あさっての日曜日、13日は何の日か知ってるか? 私の誕生日はもう過ぎたから違うぞ。あの「はやぶさ」が帰ってくる日だ。いちいち転記をしないが、はやぶさについてはこのあたりを見てくれ*1。打ち上げは2003年5月9日。実写版が始まる半年近く前だよ。下の方の年表を見てもらえばわかるとおり、エンジンは故障するわ、燃料は漏れるわ、通信は途絶えるわ、もう故障とトラブル続き。すごいのが、アポロ13号のように人が乗っているわけでもないのに、よくこれだけの復旧と計画の変更ができたものだ。私のような理科系人間は胸が熱くなるよ。
有人ロケットではアメリカやロシアにおんぶにだっこの日本であるが、先日の月観測衛星の「かぐや」といい、小型の観測衛星では世界最高水準と言って良い。だいたい、「はやぶさ」の外観を見てくれ。ロケットとか観測衛星というより、京都のお寺で見かける安土桃山時代漆器のイメージがないか? 軽薄短小を追求してきた日本文化の粋がここにある。残念ながら衛星の本体は大気圏突入のときに燃え尽きてしまうが、射出されたカプセルがオーストラリアの砂漠に落ちてくるはずだ。愛国心とか国家の威信とか言うつもりはまったくない。だが、いまの日本に必要なのは自信だ。学校の先生は月曜日にぜひ「はやぶさ」の話を子どもたちにして欲しい。そうだ、説明用の図があるからこれをつかうといい*2