実録・新型インフルエンザ

だんだん狭まってきたよ、新型インフルエンザ包囲網が。ついに会社の同じフロア、私の知り合いが感染した。で、結局のところ、新型インフルエンザに感染するとどうなるの? これって意外に知らないのではと思いインタビューをしてみた。どこからかインフルエンザをもらってきたY田くん、そのY田くんから感染したH山くん。だが、この部署は見事にH山くんで食い止めた。それ以上の感染者を出さなかった。私がH山くんと握手をしたのは言うまでもない。そのあとトイレで手をよく洗ったのも書くまでもない。

  第1章−感染−

  なんか朝から調子が悪かったんですよ。とりあえず休むって会社に電話して。

  そこからはどんどん熱が上がってきました。体温計を脇に挟んだら2秒後には38度。

  夜には39度になってました。身体中の関節が痛かったです

1ヶ月前になんか熱っぽくて「ヤバッ! これインフルじゃねえの?」と1時間ごとに体温を計った。結局、1日で直ったのだが、実際に新型インフルエンザにかかるとこんなのんびりとしていられない。Y田くんが言うには「もう一発でわかります。ただの風邪じゃないことが」。なるほど。

  第2章−治療−

  つぎの日にすぐに病院に行きました。やっぱりインフルエンザです。

  ただ、あの鼻に突っ込む検査、あれの的中率は50%だそうです。

  タミフルをもらって帰りました。あの薬はすごいです。劇的に熱が下がります。

  風邪を引いたとき、汗をかいて熱が下がるじゃないですか。タミフルは汗なし。無理やり熱を下げます

これほどの高熱が出たのにインフルエンザじゃなかったら逆に怖いね。俺はなんの病気にかかったんだよぉって。新型インフルエンザにもタミフルは効くそうだ。ちょっと安心したね。べつに幻覚症状とか錯乱状態はなかったと。熱でぐったりしてそれどころじゃなかったらしいが。H山くんが「あれほど強烈に熱を下げたら、その温度差でおかしくなるんじゃないですか」説得力があるようなないような。熱くなったコップを急に冷やすとガラスが割れるように、脳も割れるのかもしれない*1

  第3章−快方−

  翌日には38度を割りましたね。その翌日(発熱から4日目)には平熱になりました。

  ただ、熱が下がってからのどが痛くなったり咳が出たりするので、完全な体調に戻るにはさらに2日ですかね

こうしてみると、ふつうのインフルエンザ+1〜2日くらいじゃないか。よほど身体が弱っているときに罹患しなければそれほど恐れることはない病気のようだ。だが、シーズンの終わりごろにかかってどの病院もタミフルが無いという事態になったら怖い。むしろ早めに感染しておいた方がいいのかな。最後にH山くんから聞いたちょっとイヤなエピソード。

  最終章−弛緩−

  40度ちかい熱が出るでしょ。そのあいだ、タマキソの袋がありえないくらい伸びました

そうか、あそこはラジエータだからな。寒いと縮まる。高熱のときはだらーっと伸びるのか。必死でインフルと戦ってくれている自分の身体。残念ながらその勇姿を見ることはできない。唯一、見ることができるのはタマキソの袋。だが、がんばればがんばるほど勇姿から離れていくのが不憫だ。だらー

*1:死ぬだろう