みんな、頼むよ、これを買ってくれよ。いまならアマゾンで定価3,990円のところを、なんと2,947円。さらに特典映像が7分も付いている。しかも、いまどきピクチャーレーベルでないから、そこらへんに置いておいても恥ずかしくない。きょうは販促のために私と鱸さんの対談集を載せちゃうぞ。
私「3月に見に行った多岐川華子の映画のDVDを買いましたよ」
鱸「おお、それはすばらしい!」
私「華子さんが出るシーンだけの総集編をPCで作ったんで、来月にお会いするときDVDを持ってきます」
鱸「ありがとうございます。うちの女房と娘にも見せたいんですよね」
私「見ますかね?」
鱸「最初はとりあえず見るでしょう。そのうち子どもがいなくなって女房がいなくなって、途中から私ひとり」
私「見るたびに疑問が増えてくんですよね、あの映画」
鱸「はい、『あ、ここは何かの伏線だな』と思うシーンがたくさんあるのに張りっぱなし」
私「終わったら拍手をしようと思ってたのに、呆然としてそれどころじゃなかった」
鱸「見終わった後に心に与えるインパクトは『慕情』級なんですよ」
私「そのインパクトの方向が名作映画とはまったく違う」
鱸「名作映画はどんどん高みに連れて行かれるでしょ。でもあの映画は突き落とされるというか」
私「砂漠の真ん中に連れて行かれて、そこに置き去りにされるというか」
鱸「そうなったら拍手どころじゃないですよね。このわだかまりをどうしてくれるんだと」
私「かと言って『見て損した〜金返せ〜』という映画ではないんですよね。満足感は高い」
鱸「映画って、編集段階で撮り忘れたシーンがあったら追加で撮影をするんですよね」
私「ああ、なにかの映画のメイキング本を読んだとき、やたら追加撮りをしてました」
鱸「あの映画はそれに気がついたときには予算が尽きてしまって役者を集められなかった」
私「それで撮影したシーンだけを無理やりつなぎ合わせた。しかも採用するシーンをまちがえて」
鱸「でもいい映画なんですよね。私は好きです。華子さんはいい映画に出られた」
私「華子さんを抜きにしても、あれほど余韻を残す映画はなかったです。正負両方の余韻ですが」
鱸「はい、心に残る映画を良い映画とするなら、あれはまちがいなく良い映画です」
私「でも名作ではない」
鱸「ええ、やはり怪作です」
どう、買いたくなったでしょ。上のパッケージの写真をクリックしてショッピングカートに入れるだけ。あ、あとクレジットカードの番号も入れてね!