安倍麻美「田舎に泊まろう!」(前編)

こういう番組があるのは知ってたが見るのは初めて。芸能人が田舎に行って、そこらへんの家に一晩泊めてもらうという番組。今回、あさみんは北海道の無人駅に行くという、マイナーアイドルならではの企画だ。だが、ここは北海道。本州ではマイナーな道産子芸能人のあさみんも、いったん津軽海峡を越えて北海道に行けば抜群の知名度なのではないか。下手したら大塚Iは知らなくてもあさみんなら知ってるという人も少なくないはず。あさみんが泊まってくれるとなったら我も我もと北海道の田舎町が流血沙汰の騒ぎになるかもしれん。あぶないぞ、あさみん。田舎は地元出身の有名人に篤いのだ。それにあさみんはケンミンショーの北海道代表によく出演しているではないか。
あさみんが乗った電車は函館本線函館本線は函館と旭川を結んでいて全長が458km。458kmって、東海道線だと東京を出発して名古屋と京都の間くらいだ。みんな、北海道のでかさをよくわかってないようだが、函館から旭川が東京−名古屋間より長いんだよ。函館から稚内までの線路長は、東京−神戸を超えちゃう。で、この東京−名古屋間より長い函館本線には駅が97個しかない。しかも、

  そのうち半分以上の51個が無人駅...○| ̄L...

というから北海道はすごい。
渡島砂原駅で降りるあさみん。函館の上の方だね。あさみんが降りたのが12時半。つぎの電車が15時半...3時間後かい!
     
なぜかオカリナを吹くあさみん。って、べつにあさみんは隠れたオカリナ名人というわけではない。「故郷(ふるさと)」をつっかえつっかえ。あさみん

  手が子どもの手だよ...○| ̄L...

もう24才なのに。私がこのブログでフューチャーしているタレントの中では最年長なのに。この駅で18時からオカリナコンサートをやることになり、町に行って観客を集めることになったあさみん。なんて強引な企画なんだ。だって、まだオカリナ吹けてないじゃん。でも、この町の人は全員、あさみんのことをよく知ってるだろうから、たとえオカリナが吹けなくても生のあさみんを見られただけで喜んでくれるはずだ。町に出て金物屋の店員に声をかけるあさみん

  麻美「どうも、こんにちは。東京から来た安倍麻美と申します」

  店員「・・・・・」


  ...○| ̄L...

あれ、けっこう若い人なんだけどあさみんのことを知らない。そうか、テレビとか見ない人なんだな。町で見かけた人につぎつぎ声をかけるが、

  誰もあさみんのことを知らない...○| ̄L...

なんだよ、この町はテレビが無いのか。いや、テレビがあったってよほど通の人じゃなければ知らないか。「安倍なつみの妹の安倍麻美です」と言えばわかるかもしれないけど、それはダメだ。しかし、私がこのブログで取り上げている人で、この町の人がわかる人はいるのかな。北川景子はギリギリわかるか。案外、沢井美優がいちばん顔が売れてたりして。
駅に戻るあさみん、電車が着いて高校生の集団が降りてくる。高校生ならだいじょうぶだろう、みんなあさみんのことを知ってるよ...反応なし...番組的にはむしろ成功なのか...中途半端にあさみんのことを知っていて「なっちのサインをもらってきて」と言われるよりはいいか。高校生に話を聞くあさみん
     

  高校生「これで最後なんですよ、汽車通するのは」

ちょっとここで解説をしておく。北海道では

  地上を走る列車は動力に関係なく「汽車」...○| ̄L...

ディーゼル車だろうか電車だろうがとにかく「汽車」。将来、ジェットエンジンを積んだり、イオンエンジンで走る列車が現われても「汽車」。まるで科学技術の進歩をあざ笑うかのような呼び名だ。北海道で「電車」と行ったら札幌と函館にある路面電車を指す。だから北海道出身者が「わたしは学校に汽車で通ってたのよ♪」と言ってもビビってはいけない。ようするにJRを使ってたというだけだ。で、JRで通学することが「汽車通」。あさみんもちゃんと解説をしなよ。逆にあさみんは耳に馴染みすぎてわからないか。でもさ、これだけあさみんのことを知らない人ばっかり集めて、あの下手くそなオカリナを聞かせてだいじょうぶなの。コンサートって、2曲しか吹けないじゃん。あさみん、武器を用意して脱出口を確保しておくんだ!
(つづく)