ゴールデンウィーク特別企画「社会 星屑PR誌の謎」(後編)

さて、前編で「STARTDUST press」を一通り紹介したが、大きな謎が残った。

  この雑誌はなんのために発行されているのか?

これを考えるために、この雑誌の特徴をおさらいしよう。

  上質紙にきれいな印刷の100ページでやたら豪華(=原価が高い)

  女性向けのファッション情報が満載

  小説や旅行・買い物情報など一般の雑誌として楽しめる構成

  非売品でヘアサロン全国40,636店舗に15万部を配布

  星屑のPRが前面に出てないので気がつかない人の多いはず

コメント欄にいただいた意見としては

  1.客がヘアスタイルの参考にする

  2.オーディションの募集

  3.星屑所属タレントの女性ファン獲得

  4.坂口は星屑と関係あるのか

  5.里香ちゃんのブログの読者は増えている

などである。どれが正解ということはなくて、4以外はどれも正しい。5も正しいが星屑と関係ない*1。1は星屑ではなくてヘアサロン側のメリットなので、むしろこれをネタにして星屑はヘアサロンにこの雑誌を置いてもらうわけだ。2は私も考えたのだが、もしこれが目的なら、いま活躍しているタレントの体験談を載せるとか、オーディションに合格してからデビューまでの流れを載せるべきだが、そのような記事はない。すると3か。星屑は俳優、とくに女優が主な収入源なので、テレビドラマのメインターゲットである女性は外せない。だが、これが目的なら男性俳優の記事が少なすぎる。目次を見てもわかるようにあまりに女性タレントに偏重しているような気がする。せっかくコメントをいただいたのに、いちいち反論を書いてすまない。こうやって吟味をして私は新たな仮説を考えたのだ。そもそも現物を持っている私でないと2や3の状況はわからないのだから、気を悪くしないでね。
みなさんからいただいた意見を読んで私が思いついた仮説はこうだ。もし私が星屑の営業マンでこの雑誌がカバンに入っていたらなにをするかを考えてみた。しかも星屑の営業マンの私は今月のノルマの達成が難しそう。原因は北川景子のさばモグだ。おむすび山のCMの年間契約を取れるはずだったのにキャンセルになった。あいつがカメリハのときにおむすびを丸ごと口に入れたからだ。「景子!なんでわざわざ難しい食い方をする」と注意しても、あいつはこれ以外の食べ方を知らない。私が広告主に謝っている間、あいつは右の頬にサケ、左の頬にワカメのおむすびを入れて、ブレンドしながら咀嚼していた。おまえは牛か!なんで社長があいつをガン押しなのかわからない。本題に戻って、私が考えたこの雑誌の目的だが

  テレビCMの獲得

芸能事務所にとってテレビCMはテレビや映画の出演料と並ぶ収入源。いかにクライアントをだまして所属するタレントを押し込むかは事務所の浮沈にかかわる。とくに商品単価が大きく、多額の広告宣伝費をかける化粧品やファッションなど女性関連商品の業界は外せない。No1のタレントがいろいろな業界のCMに出まくっている箱や、No2のタレントがパチンコのCMに出ている酸味蛆喰無礼と違って、星屑の女優陣のブランドイメージは高い。そこのCMを獲得するにあたって、この雑誌の15万部という配布部数は強力なのだ。月刊誌と季刊誌、自分で金を出して買う雑誌と無料で配布されるPR誌では比較にならないのだが、セーラームーンに関係する雑誌だと、漢館が57万部、霊が21万部、裸侮減が13万部*2。よくわからないか。週刊ダイアモンド、EX大衆、小学二年生が15万部前後だ*3。ようするに全国のヘアサロンに15万部配布されているという事実は、それなりの認知率を持っている媒体としてクライアントにPRできる。そこの商品が、CMに出演している女優の写真といっしょに全国4万点のヘアサロンで告知できる。これはクライアントの心をくすぐる営業ネタではないだろうか。もちろん、この雑誌への広告料もCMの出演料にちゃっかり乗せていたりするのだが。
やっと終わったゴールデンウィーク3部作。ひさしぶりに真面目にブログを書いたよ。では、つぎの大型連休の大ネタまでは、またダラダラ更新するから...誰かネタをくれ。華子様ネタだけは山のようにストックがあるんだが、セーラー戦士ネタがないんだよ。セーラー戦士:華子様を5:2、せめて4:3にしたい私。いまのストックは2:15...

*1:だったら後編にわざわざ載せるなよ

*2:http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html

*3:すごい組み合わせだな